仕込みとバラシ

舞台用語の対義語、登場。華やかなステージの前後には、スタッフ陣が行う大 道具などの搬入・搬出、照明・音響のセッティング作業があります。準備の方 を「仕込み」、劇場から撤退する作業を「バラシ」。大きな公演の仕込みは演出 家、照明家、音響、舞台美術家、舞台監督たちが練ってきたプランをいざ形にす べく、初日の数日前に行われ、「ここの明かりはもうちょっと上手に振って」とか 照明・美術の微調節、マイクの音響テストとか、キューのタイミングを確認した りと、そりゃもう忙しい。バレエ公演に欠かせない、リノリウムというマットの 敷きこみもあります(重いんだコレが)。裏方さんが仕込むときは、楽屋やロビ ー、受付を仕切る表方の制作サイドもてんやわんや、です。バラシは解体するのみ だから、公演後数時間で終わり。土木関連用語で解体工を「バラシ屋」と呼びます 。ここからきてるんでしょう。

 

[解説]
文葉

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