奈落(ならく)

舞台や花道の床下の空間。ここには回り舞台(まわりぶたい)や迫り(せり)などの機械機構が設置されています。また、道具置場になっていたり、オーケストラピットがあったり。「奈落の底に転がり落ちる」など日常でも使いますよね。舞台用語としてでなく、サンスクリット語で「地獄」を意味する単語の音から派生したもの。ちょうどせり下がった状態で下を覗き込んだら...まっ暗。ですから、奈落と言われても納得です。ただ、実際、過去には不慮の事故で奈落へ転落し、死傷者も出ています。気をつけなくては、ですね。

 

[解説]
文葉

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