ソテ(仏/sauté ・sautée)
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- バレエ・舞台用語講座
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ソッテと言ったり、ソテと言ったりしますが、ジャンプするという意味。パにこの「ソテ」を付けることで、飛びながらそのパを行う意味になります。例えば、ソテ・アラベスクであれば、軸足で踏み切って第1~4アラベスクの形になって飛び、その足で下ります。そのときかかとを床から離しドゥミ・ポワントを通って爪先を伸ばすように飛び、降りるときはつま先が先に床へ着きかかとは一番最後になります。ちなみに、ピケ・アラベスクなら、飛び上がるのではなく、軸足を床に突き刺しルルベした状態でアラベスクにします。エシャッペ・ソテであれば、5番ポジションから両足で飛び2番に着地、そのまま再度跳躍し足を交換させて5番に戻る動きになります。
先月の「ソ・ドゥ・バスク」の「ソsaut」も跳躍という意味でしたが、ソテがつかないものを含めて跳躍のパは大きく5種類に分かれます。
1.片足で踏み切って両足に下りるもの(アッサンブレ類)
2.片足→他の片足(ジュテ類)
3.片足→同じ足(バロネ類)
4.両足で踏み切って片足に下りるもの(シソンヌ類)
5.両足→両足(スーブルソー類)
これまで個別に紹介してきましたが、どれがどの分類にあたるかおさらいしてみても良いですね。
ところで、くるぶしからアキレス腱のまわり、腱につながっている筋肉は柔らかいですか? ここが凝り固まっているとバレエに必要な足首から下の足の筋肉も硬くなるし、歩き方に支障が出て、骨盤周りの筋肉、さらにはどんどん上にあがって背中もこわばる...まさに悪循環。足首は毎日ケアしましょう。そしてきれいにしなる足先でジャンプしましょう!
最後に豆知識(?)。私たちはもっと身近に、バレエとは関係なくソテを知っています。何だと思います? お料理のソテーです。同じフランス語なんですよ。油で炒められるお肉や野菜と、ダンサーは同じ動きをしている!? 複雑な気分になりますね。
- [解説]
- 文葉