プリンシバル(英/principal)

バレエ団のなかで最高位のダンサーに与えられる階級、もしくはそのダンサーのこと。特に男女関係なく、テクニックも演技力も兼ね備え、ダンサーとして頂点を極めたバレエ団の顔。主役を踊ることが多い。例えば、『白鳥の湖』だったらオデット /オディールとジークフリート王子がそう。ただし、まれに芸術監督がソリスト級のダンサーを主役に抜擢することもありますから、プリンシパル=主役、というわけではありません(未来のプリンシパルとなることが多いですけど!)。この選ばれし者たちの呼び方は、バレエ団によって多少異なります。パリ・オペラ座バレエ団はご存知の通り 'プリンシパル'とは呼ばず、エトワールです。昇格試験が年1回行われ、カドリーユに始まり、コリフェ、スジェ、プルミエール・ダンスーズ(女)orプルミエ・ダンスール(男)、そしてエトワール。芸術監督の推薦に基づいて、パリ・オペラ座の総裁が任命します。また、英国ロイヤル・バレエ団の場合は、昇格は1公演ごとにチャンスがあります。入団時は普通アーティストとしてスタート、ファースト・アーティスト、ソリスト、ファースト・ソリスト、プリンシパルと、極めるのが厳しくなっていきます。

 

[解説]
文葉

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