解説:文葉

パッセ・ルティレ

(仏/passe・retire)

アン・デ・オールに開脚し、片足のつま先を軸足の膝に付けてバランスを取るポーズ。
ちょうど脚で三角形を描きヨットの帆のような形になりますよね。このポジションは「ルティレ」です。「パッセ」とうっかり間違えて覚えてしまいそうですが、パッセはあくまで、ルティレを通過する動きの名称です。

告白すると、私も長いこと間違って覚えていたような…。例えば5番ポジションにしていた前足のつま先を足首につけ、そこから膝まで引き上げて後ろへ入れる。これがパッセをする、ということになります。つま先を膝につけるときは、かかとを前方に押し出すことをお忘れなく。さもないと、鎌足になってしまうのです。

ピルエットをするときも、ルティレをしますよね。小さな頃、外国の先生の夏期講習会を受ける機会があったときの話です。センターでピルエット・アン・ドゥオールをしました。すると、先生から「文葉、もっと脚を上げて!」との注意が。私の右のつま先はしっかりと膝を指しているというのにおかしいなぁ?と思いつつ、もうちょっと引き上げてみると、「That's it!」。私が膝と思っていたのは、膝の下だったのです。ほんの5cm程度の差なのですが、体全体が数段引き上がった感じ。おしりを持ち上げちゃだめなので、腹筋におのずと力が入るわけですね。

クペは足首、ルティレは膝の真ん中。美しい三角形を目指して、股関節を柔らかくしないと!