解説:文葉

シャッセ(仏/chassé)

「追いかけられた」という意味。英語に置き換えるとchaseという動詞を使います。カー・チェイスが思い浮かんで緊迫した空気が似合いそうな言葉…そう、狩りをするという意味もあって、まさに獲物を逃すまいとアグレッシブな動作…かな?

細かな動きに違いはあれども、バレエのみならず、社交ダンスやフィギュアスケートにもある「シャッセ」というステップ。バレエでは体重の移動を伴う、つなぎのパにあたります。五番ポジションからドゥミ・プリエをして前の足をプリエしたまま前方に滑らせ、体重を前の足のほうに乗せられたら両膝を伸ばし、デリエールにタンジュされた状態の後ろ足を前の足の後ろに添わせるように五番ポジションに戻す。床の上だけの移動じゃなくて、前に滑ったら飛びあがりアッサンブレして五番に降りるという飛ぶパターンもありますし、シャッセシャッセシャッセ…と連続して飛び続けることも。前進するのに、先に前に進んだ片足をもう片方の足が追いかけるようになる。ただ前に一歩歩くより動きに「揺れ」が出て、エネルギーに満ちたものになりますね。

このシャッセ、勢いつけて前に行こうとすると、その勢いに負けて必要以上に距離が出てしまって、「うわっ!滑った!」と焦った経験はありませんか? きちんとターンアウトして、かかとから前に滑らせて、そのかかとで床を押しながらプリエを伸ばしてその足の上に重心を移動させる。自分の勢いに負けずコントロールするにはこれしかないですね!