アラベスク (仏/arabesque)

身体後方へ脚を曲げずに、しかも膝を横に向けたまま上げていく。「バレエ」から連想されるものの一位、二位を争うであろうアラベスクは、バレエを美しく、またきちんと修得するまで労を費やすポーズです。体の向き、腕のポジショニングで4通りでき、それぞれロシアのワガノワ派、イタリアのチェケッティ派と流派の違いが生じます。「アラベスク」は、英語で「アラビア風意匠の」とか「唐草模様の」とかいう意味ですが、このポーズとどんな関係があって付けられた名前なのかはっきりとはわかりません。私の想像だと、連なると唐草模様に見えなくもない...? もしくは、片足でバランスと取っている姿が異国情緒を感じさせたのでしょうか...? タイ舞踊にはたくさん片足バランスの動きが出てきますし。
みぞおちから脚が生えたようにとか、注意されます。私が一番腑に落ちた指導のお言葉は、「身体の中心から、頭、両腕、両脚を通って、5方向にらせんを描きながら引っ張られていくようなイメージで」。静止していながらも、体内は無限に広がっていくように、手先から宇宙へ体に言い聞かせる! ...美しく上がってるハズの脚が曲がってるのを鏡で発見してしまったとき。へこみますよね、まったく。落胆しちゃうけど、山は大きいほど登り甲斐があるというものだっ。

 

[解説]
文葉

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