解説:文葉

エカルテ 

(仏/ecarte)

「離れた」という意味を持つ仏語。

前回、クロワゼ、エファッセとポーズに関する用語について触れました。前回が前後に関するものであれば、今回のエカルテは横オンリー。正面に向かって左斜め45度に体をふり、足を5番。そこから横方向、正面から見れば斜め45度前方に右足を出すと、エカルテ・ドゥヴァン。そのまま左足を横に出すとエカルテ・デリエール。

ちなみに、アン・ファスで横に足を出したり上げたりする場合はエカルテとは言わず、「2番に」の意味を持つア・ラ・スゴンド é la secondeです。エカルテ・フェッテ。これ、イタリアン・フェッテの正式名なんですよ。なぜ「イタリアン」と呼ばれるようになったかというと、イタリアの振付師エンリコ・チェケッティ(1850-1928)が生み出したから。

動作は斜め前方にデベロッペ。これが、エカルテ・ドゥヴァンの方向。そして、上げた脚を振り子のようにフェッテし、アチュチュード・クロワゼ・デリエールしながら振り返る。そこからまた、エカルテ・ドゥヴァン、アチュチュード・クロワゼ・デリエール、エカルテ・ドゥヴァン…と繰り返されます。
エカルテのポジションでは、横斜め上や横斜め下に顔をつけることがよくあります。首のラインも美しく見せたいものですね! 

余談ですが、エカルテはトランプゲームの一種で19世紀のパリのカジノで盛んだったもの。エカルテは「捨て札された」という意味になるそうです。!