解説:文葉

アン・○○

(仏 /en ****)

 アン・オー、アン・ナヴァン、アン・バ。アン・ドゥオール、アン・ドゥダン。アン・ファス。アン・レール。アン・トゥールナン。アン・ナリエール。バレエのレッスンで耳にする「アン・なんとか」も数えると9つもある!、意味をうろ覚えだったせいで、レッスン中、間違って覚えちゃったなんてイヤですよね。言葉の意味がわかるとわからないとでは覚える早さにも影響してきそう。ちんぷんかんぷんになる前にここで整理してみましょう。皆様のお稽古に少しでもお役に立てればと願いを込めて。

(1)腕のポジション…すべて両腕で円を描く。

アン・オー  en haut
 「上に」の意。両腕を上方にあげ、手のひらを内側にして丸くする。

アン・ナヴァン  en avant
 「前方に」の意。腕を胃の前当たりで丸くする。

アン・バ  en bas
 「下方へ」の意。バレエのお稽古はおおむねこのポジションで始まり、このポジションで終わる。
 肘を少し曲げて両腕を下げ、指先は腿の前に置く。肘を下に下に伸ばすイメージ。

※注意ポイント。肘。アン・オーでは肩と肘をつなぐラインを伸ばすように、肘を斜め上方へ引っ張る。アン・ナヴァンでは肘が垂れないように、また肘を自分の身体へ引き寄せない。肩を持ち上げない。手首をだらんとしない。指先も美しく。うぅん…注文が多いなぁ…。

(2)脚の動き・脚の向き…

アン・ドゥオール  en dehors
 「外側へ」の意。脚全体(leg)が付け根から足(foot)まで身体の外側へ開かれている状態のこと。

訓練されたバレリーナが見せる、これぞバレエ!と思わせる独特な脚の表情。「足を開きなさい」と注意されたら、アン・ ドゥオールをもっと厳しくしなさい!ということですね。もちろん、もっとアン・ドゥオールして!という注文もあります 。また、回転の方向も意味し、ピルエット・アン・ドゥオール(=動足の方向へまわる)や、ロン・ド・ジャンブの外回りのこと 。バレエがバレエであるための条件のひとつですから、アン・ドゥオールはとても大事です。足を開かなくてはと一生懸命注意することはとても良いことなのですが、足ばかりに気を取られ、ともすると膝は真っ正面を向いてるなんてこともありえます。膝は足先と同じ方向を向くことを意識しながら、1番の足のポジションであれば、徐々に180度に開けるよう内側の筋肉を鍛えていきましょう。アン・ドゥオールが完璧な人には憧れちゃいますよねぇ。
だから私も訓練のため普段から足を開いて歩いちゃおう!…これはオススメできません。完璧に内側の筋肉が鍛えられていなければ、外の筋肉をたくましくさせるだけです。足をパラレルな状態で歩く方がずっと内側の筋力アップに効果的なんですよ。