バレエの絞り込み記事一覧

パ・ド・ブーレ・クリュ(スイヴィ)(仏/pas de bourree couru/pas de bourree suivi)

クリュは「走って」という意味で、直訳すると走るパ・ド・ブーレですね。スイヴィは「連続させた」「均一の」といった意味で、呼び名は違っても同じ動きのこと。ポワント(ドゥミ・ポワント)で5番に立ったら「進みたい方向に小さく片足を出したら後ろ足をすぐに吸い付ける」を細かく細かくずっと連続させて移動します。例えば、『ジゼル』第2幕、ジゼルが朝焼けと共に消えていくときや、『白鳥の湖』第2幕、オディールの登場な

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2009/01/21掲載

パ・ド・ブーレ(仏/pas de bourree)

直訳すると、「ブーレ」のステップ。ブーレはフランスの中央高地オーヴェルニュ地方で生まれた18世紀の民族舞踊で、軽快で陽気な雰囲気を持ち、速いテンポが特徴のようです。パ・ド・ブーレは足技です。といっても、飛んだり跳ねたりしません。脚を細かく動かすことで綾が織られるような、脚が主役なのです。様々なバリエーションがあり、あれもこれもパ・ド・ブーレなの??と混乱してしまうかもしれません。究極的には左右の足

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2009/01/21掲載

パ・ド・フィアンセ(仏/Pas des Fiancees)

『白鳥の湖』ほど、改訂が重ねられ、版によって結末がハッピーだったり悲恋だったり観念的だったりするバレエ作品はないのかもしれません。1875年の初演は大ブーイングだったのに、1895年のリバイバルからは殿堂入り。演出・振付をする側も演じる側もこの作品に特別の想いを寄せ様々にアプローチしてきています。パ・ド・フィアンセはその探求心が生んだ副産物のひとつです。直訳すれば「婚約者たちの踊り」。実は同じ名前

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2009/01/21掲載

パ・ドゥ・シャ(仏/pas de chat)

意味は"猫のステップ"。 5番ポジションから前足で踏み切り、空中で両脚を曲げ、後足から下りて5番に着地するパ。空中でつま先が触れ合うように、一瞬ふわりと浮かび上がる。軽やかさが命のパ。 主に横方向での移動は、かわいらしいパ・ドゥ・シャで。縦方向には、グラン・パ・ドゥ・シャです。踏み切るときにルティレが一瞬見えるのですが、ついてくる後ろ足は曲がりません。頂点が両脚を前後180度にまっすぐと開脚した状

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2009/01/21掲載

パ・ダクション(仏/pas d'action)

一言でいえば「ストーリーのある踊り、演技の踊り」のこと。物語のある舞踊劇のバレエ作品の核となる部分とも言えるかもしれません。踊りの技術を競うように見せるグラン・パ・ド・ドゥや異国情緒を醸し出すキャラクテールダンスがなくなれば、作品に彩りがなくなって少々寂しいかもしれませんが作品の筋は変わらないでしょう。でも、パ・ダクションがなくなってしまったら、物語がつながりません。作品に血が通わず魂が消えたも同

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2009/01/21掲載

パッセ・ルティレ(仏/passe・retire)

アン・デ・オールに開脚し、片足のつま先を軸足の膝に付けてバランスを取るポーズ。 ちょうど脚で三角形を描きヨットの帆のような形になりますよね。このポジションは「ルティレ」です。「パッセ」とうっかり間違えて覚えてしまいそうですが、パッセはあくまで、ルティレを通過する動きの名称です。告白すると、私も長いこと間違って覚えていたような...。例えば5番ポジションにしていた前足のつま先を足首につけ、そこから膝

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2009/01/21掲載

バー(英/bar、仏/barre)

稽古場の壁面にぐるりと張りめぐらされた横棒。そして移動するバー。そこにつかまり行うバー・レッスンはバレエのいろはを学ぶ、おろそかにしてはならないレッスンです。ピアノでいうと、バイエルやツェルニー、ソナチネかな? ドビュッシー、ショパンの曲を弾くにも地道に指さばきの練習を重ねますよね。それと同じです。白鳥を踊るにも、ジゼルになるにも、まずはバーにつかまり、プリエをしなくては。バランスが取れるようにな

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2009/01/21掲載

バロネ(仏/ballonne)

「ボールのように膨らんだ」という意味。何がそんなに丸く膨らむのか。バロネも足技です。脚の一連の動きが空気を包むように見える、もしくは空気を脚で抱き込むように動かすことが語源と思われます。基本の動作は前後、横方向とどの方向もあり、片足をバットマンで蹴り上げたあと、戻すときに蹴り出した足をシュル・ル・ク・ドゥ・ピエにします。これに蹴り出す時の大きさ(高さ)、軸足の動きなどでバリエーションが出てきます。

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2009/01/21掲載

バロッテ(仏/ballotte)

バロネとちょっと響きが似ていて、どっちだったっけ...となってしまいがちじゃありませんか? こちらは「揺さぶられた」、バロネは「膨らんだ」という意味のパ。どちらも、脚を大きく使うし、ジャンプしながらすることもあるし、センターのアレグロなど登場の機会も重なることも多くって、つい混乱してしまいます。 基本動作で比較すると、違いが明らかです。バロネは投げた動足を軸足のクペに戻し、バロッテは軸足のクペに吸

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2009/01/21掲載

バランセ(仏/balance)

揺れるようにして、バランスをとる動きのこと。3拍子(6/8拍子ももちろん)に合わせて、左右に重心を移動させて足踏みする。ただそれだけの動きなのに!...難しいですよね。腕と脚がバラバラになってしまったり、腰が抜けてしまって思うように体全体が使えなかったり、優雅になめらかに理想はシルクのスカーフが舞うように!...程遠いよ、がっくし。シンプルなほど体全体が歌えるか否かが透けてきてしまうものですね。動

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2009/01/21掲載

今年は銀世界で迎えました

2009年も宜しく御願い致します。 今年は銀世界で迎えました。 クリスマスは比較的暖かかったのですが、新年はマイナス10度、雪が積もり銀世界の美しい朝でした。 1月の5日からは連日マイナス15度からマイナス20度の日が続いています。 本当にモスクワに住んでいた時代を思い出す寒さです。 空気はフレッシュで気持ちが良いですが、、、、さすがに15分も外にいると少し辛いです。12月に入り、ベルリン国立バレ

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2009/01/10掲載

A HAPPY NEW YEAR!!!!

2008年最後にパブでThe 「Cholmondeleys and Featherstonehaugh」のパフォーマンス『ロシアンルーレット』を観ました。このパフォーマンスは 全部で6バージョンあり、絶対日本で受けると思います! 劇場ではなくパブという場所を選んだというのもおもしろい趣向だと思いました。日本だとクラブなどでやるとおもしろいと思います。 この作品はディレクターのLea Anderso

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2009/01/10掲載

アクラム・カーンのデュエットを観ました。

ジュリエット・ビノシュ(フランスの女優 映画『ショコラ』、『イングリッシュペイシェント』主演)とイギリスのコンテンポラリー振付家兼ダンサーのアクラム・カーンのデュエットを観ました。とても素晴らしかったです。一人の女が男と出会って一緒に住みだし、愛し合い、すれ違いがあり一人が出て行き、それを追いかけ、最後は観た人の解釈によって違う終わりがある。というストーリーですが、台詞あり、マイムあり、ダンスあり

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2008/12/10掲載

2008年も最後の月を迎えました

早いもので2008年も最後の月を迎えました。 残り少ない日々を悔いの無いよう過ごしたいと思います。 11月11日、18日 『シルフィード』の本番。 この両日のキャストは シルフィード:ナディア・サイダコーワ ジェームス:ウラジーミル・マラーホフ グーン:ジーヌ・タマズラカウ ナディアもマラーホフ監督もベルリンでは初めてのシルフィードでした。 マラーホフ監督は膝の心配は全く無いようでジャンプも素晴

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2008/12/10掲載

雨の日が続いています

11月に入り雨の日が続いています。 冬時間に入り4時過ぎには薄暗くなってしまうので何だか余計に寒い感じがしますが、今月末にはクリスマスマーケットが並びますのでベルリンを明るく照らしてくれる筈です。 10月4日、5日 マリンスキー劇場の『海賊』を見に行きました。4日のキャスト メドーラ:ビクトリア・テレショキナ コンラッド:ダニール・コンスルトオフ アリ:アントン・コルサコフ ランゲデム:ミハイル

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2008/11/10掲載

WAYNE McGREGOR'S DELOITTEIGNITE 08を観に行きました

 これは、ロイヤル・オペラハウスが初めて他のアーティストたちに場所を提供して行われるアートフェスティバルです。ランダム・ダンス・カンパニーのディレクターでロイヤル・バレエの振付家の一人、ウエィンの名前がタイトルに載っているので彼がコーディネートしたのでしょうね。 キーワードは「Sight,(視覚) Sound, (音)Taste,(味) Touch,(触覚) Smell(匂い)」でした。土曜と日曜

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2008/10/10掲載

「不思議の国のアリス」でシーズンが開幕しました

9月13日 「不思議の国のアリス」でシーズンが開幕しました。 2時間休憩なしですが、子供も大人も飽きが来ないとても楽しい、エンターテインメント性に溢れた作品です。 昨年に引き続きコーミッシュオーパーで11回公演の予定です。 9月14日 シアターF40でニジンスキーの演劇を見に行きました。 普段はなかなか演劇を見に行く機会がなかったのですが、知り合いの方が演出だったので行ってみる事にしました。

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2008/10/10掲載

『シザーハンズ』のオーストラリア公演を無事に終わりました。

最後の公演の日、ジョイス役のニーナから「Mami、こっちに来て」と言われ舞台上に呼ばれるとダンサー全員とスタッフさんたちがいて「私たちはMamiの事が大好きで、ずっと一緒にツアーをしてもらいたいぐらい。みんなMamiがいなくなったら寂しくなると思う。これはカンパニーみんなからのプレゼントよ」と、プレゼントとみんなからの寄せ書きのある大きなカードとカンパ金が入っている封筒をもらいました。(このカンパ

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2008/09/10掲載

ベルリン国立バレエ団2008-2009のシーズンが始まりました

8月11日から16日 Yバレエスタジオで講習会させていただきました。 いつも教えながら思う事なのですが、生徒の皆様からも学ぶ事が多いです。 今回もいろんな点で逆に勉強させていただきました。 素朴な質問などを初心に戻り考える事で、逆に自分もどの筋肉をどう使っているのか、など再確認することができます。 Yダンスカンパニー以外もいろいろな方にお世話になり充実した夏でした。 本当に有難うございました。

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2008/09/10掲載

夏ですか? ここメルボルンは冬です。

メルボルンはトラムが走っていてどこかヨーロッパを思わせます。 オーストラリア・ツアーの最後の2週間に入りました! 私は『シザーハンズ』に出演するのは、これが最後で緊急事態がないかぎりありませんが、他のメンバーは2ヶ月休みに入り10月にパリ公演が始まります。 スコットが『Nutcracker!』の公演中に怪我をしてそれが悪化し、新作の『Dorian Gray』と『シザーハンズ』のパリ公演に出演せず、

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2008/08/10掲載

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