バレエの絞り込み記事一覧

クロワゼ・エファセ(仏/croise・efface)

どちらもパの形容詞。極端な話、脚が交差されて見えるか見えないかの違い。 クロワゼは「交差した、十字の」。英語のcross。 正面からは交差して見えないのがエファセ。動詞effacer...消す、目立たなくさせるといった訳もありますが、「(体の一部を)引っ込める」という意味から。 実際引っ込めているかと言うと、...。かろうじて納得?どちらもおすましのポーズ、と私は考えます。 ご想像ください。鏡

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2008/01/16掲載

グリッサード(仏/glissade)

「滑る」の意。パとパをつなぐステップで、いわば助走のようなものでしょうか。 アッサンブレやグラン・パ・ドゥ・シャ、パ・ドゥ・シャといったジャンプ系の華々しいパの前に付いてきます。 床の上を平行移動する動きで、5番ドゥミ・プリエから始まります。 重心移動させずに片足をすり出しタンジュ、重心を移動させながら残された足もタンジュを通って5番ドゥミ・プリエへ閉じる。 このとき、足の交換はそのときどきでした

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2008/01/15掲載

グラン・パ・ド・ドゥ(仏/Grand Pas de Deux)

バレエ用語。"パ・ド・ドゥ"と"グラン・パ・ド・ドゥ"は、男女二人の踊りであることに変わりはないのですが、"グラン~"は特別な約束(形式)があります。プティパが19世紀に確立しました。《1.アントレ(登場)》-《2.アダージョ(男女)》-《3.男性ヴァリエーション(ソロ)》-《4.女性ヴァリエーション(ソロ)》-《5.コーダ(再び男女)》の5パートで構成されています。プティパがバレエ界に革命を起こ

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2008/01/14掲載

グラン・ジュテ(仏/grand jete)/グラン・パ・ドゥ・シャ(仏/grand pas de chat)

グランという形容詞は英語と同じで「大きい」という意味で、バレエのパの頭につくことでさらに大きな動作を示唆しています。例えば、グラン・プリエ。ドゥミ(=「半分の」)・プリエを通ってさらに深く膝を曲げる動作になります。床に半円を描くロン・ドゥ・ジャンプもグランが付けば、空中で足を回すことになったり。パの形状の延長線上に大きくなることが多い。しかし。延長線上といえばそうなのですが、一筋縄じゃいかないとき

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2008/01/13掲載

カンブレ(仏/cambre)

バレエの用語で、上体を弓なりに軽く後ろに反ったり、左右に曲げたりすること。もとは軽く弓形に曲げるという動詞cambrerです。上体というと腰から上と思われがちですが、このカンブレは、胸(背骨で言えば胸椎)をゆるやかに品よく反ります。その時もたくさん反ろうと頑張りすぎておなかを突き出してしまってはいけません。反る前に首と胸をまっすぐに引き上げてから、さらに引っ張られるイメージであくまで実った稲穂が重

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2008/01/12掲載

カブリオール(仏・英/cabriole)

片足を斜め前(後)に蹴り上げ、片足でジャンプ。空中で両脚(もも、膝)を打ち合わせ、足の交差など行わず、素直に同じ足のまま片足で着地。 飛び跳ねるという意味のフランス語で、その語源となったのはイタリア語のCapriola。意味は「山羊が飛び跳ねる」。ちなみに調度品の「猫足」はcabriole legと言うのだそう。欧米の山羊の脚とする感性と、日本人の猫の足とする感性。どちらが実物に近いのかしら!? 

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2008/01/11掲載

エポールマン(仏/epaulement)

「肩」という意味のフランス語。クラシックバレエ独特のねじるポーズのとり方で、この動作を美しくしようとすると、私は鼻が何センチか高くなった気分になります(笑)。 鎖骨や首筋は美しくなるわ、気品が漂うわで、お客様も満足だし(のはず)、いいことづくめ。肩の位置に合わせて、頭、体の傾け方はルールがあります。 たとえば、クロワゼの方向へ体を向けて正面を見るとき上半身をひねる。『ドン・キホーテ』や『パキータ』

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2008/01/10掲載

A HAPPY NEW YEAR!

2008年、今年は私にとって充電の年です。 以前にこの「踊りある記」に書いたように、来年は『Nutcracker!』と『シザーハンズ』のスケジュールが重なるので、私はマシューの作品の『Nutcracker!』を選びました。ですから5月半ば迄『Nutcracker!』です。その後はマシューのカンパニーは『シザーハンズ』のインターナショナルツアーとロンドン公演がありますが、この作品には出演しません。2

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2008/01/10掲載

あっという間の1年でした

2008年になりました。 本当にあっという間の1年でした。2007年12月の日記をお届けします。 12月2日 去年に引き続きペルミバレエ学校が来独しました。 この日は自分の「バランシンの夕べ」の公演があったので最後まで見ることが出来ませんでしたが、若い才能を垣間見る事が出来ました。 バレエ学校御一行は、本番の朝にハンブルグからバスで到着し、そのままバレエ学校の先生やスタッフ、生徒達でセットを組み

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2008/01/10掲載

エシャッペ(仏/echappe )

「逃げた」という意味のパで、基本動作は5番に閉じた足を2番もしくは4番ポジションに一気に等間隔に開くもの。たとえば目の前から自分に小動物が突進してきたとして、パッと脚を開きくぐらせて当たらないようによける。そんなイメージです。このエシャッペ、大きく2種類あります。一つは跳躍しながら行う「エシャッペ・ソテ échappé sauté」、もう一つは飛ばない「エシャッペ・シュル・レ・ポワント échap

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2008/01/09掲載

アラベスク (仏/arabesque)

身体後方へ脚を曲げずに、しかも膝を横に向けたまま上げていく。「バレエ」から連想されるものの一位、二位を争うであろうアラベスクは、バレエを美しく、またきちんと修得するまで労を費やすポーズです。体の向き、腕のポジショニングで4通りでき、それぞれロシアのワガノワ派、イタリアのチェケッティ派と流派の違いが生じます。「アラベスク」は、英語で「アラビア風意匠の」とか「唐草模様の」とかいう意味ですが、このポーズ

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2008/01/08掲載

エカルテ(仏/ecarte)

「離れた」という意味を持つ仏語。前回、クロワゼ、エファッセとポーズに関する用語について触れました。前回が前後に関するものであれば、今回のエカルテは横オンリー。正面に向かって左斜め45度に体をふり、足を5番。そこから横方向、正面から見れば斜め45度前方に右足を出すと、エカルテ・ドゥヴァン。そのまま左足を横に出すとエカルテ・デリエール。ちなみに、アン・ファスで横に足を出したり上げたりする場合はエカルテ

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2008/01/07掲載

アンボワテ(仏/emboite)

ジャンプのパは、やっぱり難しい。片足で踏み切るジャンプは特に。その中でも、取り分け、助走をつけず連続して飛び跳ねるアンボワテは悩ましいったらありゃしない。更に我々を苦しませることに、アンボワテは、跳ねながら回転して移動したり、つま先立ちだったり。バリエーションに富み、それぞれ難儀なのです。  アンボワテとは、箱詰めにした、はめ込んだという意味です。アンボワテが見られる有名な踊りといえば、『白鳥の湖

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2008/01/06掲載

アントルシャ(仏/entrechat)/ ロワイヤル(仏/royal)

人間は、自分が鳥になれないことを知っているから誰よりも高く遠くまで飛び上がれる人たちに感動するのでしょう。小道具を使わずに自力で、しかも滞空時間も長く、伸びやかに軽やかにふわりと飛ぶバレエダンサーには賞賛はもちろんのこと、憧憬の念すら覚えてしまいます。今回の2つは地上から飛び立つように跳躍するパ。跳躍自体より、軽業師のごとく空中で細かく足を打ちかえる技を披露するパとも言えるかもしれません。両方とも

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2008/01/05掲載

アンシェヌマン(仏/enchacInement)

クラシック・バレエの動きは最小単位まで分解すると「パpas」となり、アンシェヌマンはパとパを組み合わせた一連のステップのこと。仏語の「鎖でつなぐ、脈絡をつける」という動詞enchacÎnerアンシェネの名詞で、連鎖、つながり、関係といった意味。フランス語に親しまれている方はご存知でしょう、アンシェヌマンと言えば調音現象の代表的なもののひとつで、elle a という主語動詞を「エル・ア」と読まずに「

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2008/01/04掲載

アン・○○(仏 /en ****)

アン・オー、アン・ナヴァン、アン・バ。アン・ドゥオール、アン・ドゥダン。アン・ファス。アン・レール。アン・トゥールナン。アン・ナリエール。バレエのレッスンで耳にする「アン・なんとか」も数えると9つもある!、意味をうろ覚えだったせいで、レッスン中、間違って覚えちゃったなんてイヤですよね。言葉の意味がわかるとわからないとでは覚える早さにも影響してきそう。ちんぷんかんぷんになる前にここで整理してみましょ

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2008/01/03掲載

アティチュード(仏/attitude)

態度、姿勢、様子という意味のポーズ。アラベスクと並んで有名なポーズです。舞台写真としてはシャッターの切りどころなので、名前こそ知らなくても目にしたことがある方がほとんどでしょう。 私はこのポーズをアラベスクの兄弟姉妹のように思っていました。軸足は曲げずにかかとで大地を押すように立ち、もう片方をアン・ドゥオールしたまま膝を下に向けず横に向けたまま上げる。そこに膝を曲げているか否かの違いがあるだけ。

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2008/01/01掲載

2007年 ベルリン訪問記

5月27日よりロンドンに出張に行く予定があり、その帰りにベルリンに寄ってきました。着いたその日、ベルリン国立バレエ団の針山さんにお会いしいろいろ近況など報告しあった後、針山さんのご好意によりベルリン国立歌劇場でオペラのゲネプロを鑑賞しました。モーツァルトの「皇帝ティートの慈悲」という日本ではあまりなじみのない演目でしたが、主要人物は中世の衣裳、そのほかの登場人物は50~60年代の労働者階級の衣裳を

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2007/12/31掲載

『Nutcracker!』(くるみ割り人形)のリハーサルが始まりました!

『ザ・カー・マン』のUKツアーが土曜日に終わり、1日休みで次の月曜日から始まりました。『ザ・カー・マン』から参加する私たちには結構きついスケジュールでした。特にUKツアーの間フラットをキープせず、ツアー先からツアー先に動いていた私やケリー、ジェマ、ルークなどは、ツアー中にロンドンのフラットをインターネットや友人を通して探して、日曜日に移動(引っ越し)したので休みという休みがありませんでした。考えて

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2007/12/10掲載

クリスマスマーケットがベルリンを明るく暖かく飾っています

12月になりました。 クリスマスマーケットが並び、ベルリンを明るく暖かく飾っています。 4時ごろにはもう暗くなってしまい、リハーサルが終わると日を逃してしまったような気分になりますが、マーケットで温かいワインやソーセージを囲んで賑わっている人々を見ると何だか暖かくなるこの頃です。マラーホフ監督は最近レッスンにも姿を見せ、膝の回復も良好のようです。11月2日、4日「眠れる森の美女」本番「眠れる森の美

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2007/12/10掲載

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