荒部 好

Dancer's Dream『眠れる森の美女』パリ・オペラ座

  1983年から89年までパリ・オペラ座の芸術監督を勤めたルドルフ・ヌレエフは、主に プティパのバレエを時代に合わせて新たに振付けた。踊ったのは、後に「ヌレエフ世 代」と呼ばれて賞賛されるオペラ座の優れたダンサーたちである。ヌレエフは若いダン サーを抜てきし、育てることにも熱心だったのである。

  最初は、クラシック・バレエの最高峰といわれる『眠れる森の美女』。ヌレエフは この作品を、1989年に新たに振付、ガルニエ宮(古くからあるパリ・オペラ座)で上演 した。その後、バスティーユに新オペラ座が完成し、ヌレエフの業績をしのんで彼の振 付による『眠れる森の美女』をここで再演することになった。ヌレエフ縁りの当時の ダンサーたちが集まって、リハーサルが始まる。

  オーロラ姫を踊るエリザベット・プラテール。彼女はヌレエフに抜てきされて オペラ座ダンサーの最高位エトワールに、昇進したバレリーナである。プラテール は『眠れる森の美女』の難しさ、完璧を期すヌレエフのステップの難しさを語る。 とりわけ、「ローズ・アダージョ」についてのコメントは印象的だ。王子を踊るのは 、マニュエル・ルグリ。音楽とステップを微調整するグラン・パ・ド・ドゥのリハ ーサルは、見ごたえ充分の映像が収められている。
  そのほか、キーロフ・バレエ時代のヌレエフのパートナー、クルガプキナの彼に関するコメント、美術、衣装などについても解説する映像が付されている。

パリ・オペラ座ヌレエフ振付作品ドキュメンタリー <Dancer's Dream> <1月22日発売予定>
発売:TDKコア/ビデオ \4,000