(荒部 好)

『第40回 ローザンヌ国際バレエ・コンクール 2012 ファイナル』

ローザンヌ国際バレエ・コンクールは若いダンサーの登竜門であり、このコンクールで賞を得ることができると、国際的な舞台で活躍するチャンスが大きく広がる。今年は40回にアニヴァーサリーでもあり、226名の参加者の中から69名が事前審査を通過した。この審査の様子がDVDで刊行された。

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リハーサルや教師の手ほどきもあり、非常に配慮の行き届いたコンクールである。
クラシック・ヴァリエーションとコンテンポラリー・ヴァリエーションの課題曲を一曲ずつ踊る。
まず、司会を務めるかつての受賞デボラ・ブルとヨハン・ステグリが登場し、英語とフランス語で司会を始める。
日本人はリスボンのコンセルヴァトワールから参加の加藤凌とキーロフ・アカデミーから参加の藤井彩嘉を含めて、5名がファイナルラウンドに進出した。
クラシック、コンテンポラリーを通じて一番最初に踊るのは、加藤凌だった。何回味わっても幕前の緊張感がじつに刺激的だ。
日本人出場者は、加藤凌は『ラ・バヤデール』ソロル、コンテンポラリーは『アウトサイト』(フェルトマン振付)、藤井彩嘉は『ラ・バヤデール』のグラン・パ・ド・ドゥよりと『テンダー・フィックス』(フェルトマン振付)、早乙女愛毬は『パキータ』パ・ド・トロワと『モモ』(フェルトマン振付)、菅井円加は『ライモンダ』夢の場と『リベラ・メ』、田代梢は『眠れる森の美女』リラの精のヴァリエーションと『トレーセス』(マーストン振付)を踊った。
そして結局、菅井円加が1位入賞となり、プロ研修賞とコンテンポラリー賞を獲得した。菅井円加は落ち着いて堂々とした踊りだった。安定感もあり華やかさもあり、またさらなる才能も感じさせる踊りだった。ただ、この年齢のダンサーはコンディションによって、かなり左右されることがあるのでさらに挑戦を続けてほしい。
表彰式の司会は、デボラ・ブルとヨハン・ステグリ。審査員長はジャン=クリストフ・マイヨー。審査員は吉田都、ダーシー・バッセル、スー・ジン・カンほか。

制作・著作(C)Prix de Lausanne 2012
発売:有限会社エリア・ビー 税込価格¥4,935 (税抜¥4,700)