荒部 好

『バレエの鑑賞入門』

監修/渡辺真弓、写真/瀬戸秀美
 長い間パリに在住して、オペラ座バレエ団を中心にヨーロッパのバレエ、ダンス、オペラ、公演をずっと見続け、今年の7月までDance Cubeの「パリは燃えているか?」を執筆していた、渡辺真弓が監修した『バレエの鑑賞入門』が刊行された。
  まず、「これだけはぜひ観たいバレエ名作30」がセレクションされて、「チャイコフスキーの3大バレエ」「白いロマンティック・バレエ」「冒険とロマンの世界」「文芸作品から生れたバレエ」「珠玉の作品集」などに分類されて、わかりやすく紹介されている。初演のオリジナルスタッフ・キャストや幕ごとのストーリーはもちろん、見どころやエピソードなどが解説され、代表的なヴァージョンも示されている。
  また、世界で活躍する25名の女性、男性のダンサー、「20世紀が生んだスターたち」「海外バレエ団と劇場」、バレエの歴史、バレエ用語集、振付家の紹介、「フランスの最新現代舞踊事情」、さらには劇場以外でのDVDや衛星放送などの楽しみ方までが丁寧に語られている。
  そしてバレエの名作舞台や豪華な劇場の写真が、じつにふんだんに使われているので、バレエ・ファンにはうれしい一冊である。



ほたるの本
『バレエの鑑賞入門』
監修/渡辺真弓
写真/瀬戸秀美
世界文化社刊
定価1,890円(本体1,800円)