バレエの絞り込み記事一覧

マズルカ(全国共通/Mazurka)

バレエ作品で、『コッペリア』や『白鳥の湖』の第3幕で踊られる「マズルカ」は、ポロネーズと同様、ポーランドを代表する民族舞曲の種類のひとつです。男女ペアが最初は舞台に大きな円を作ってから始まります。マズルカと聞いてショパンのことを思い出した方もいるかもしれません。祖国を愛した彼は、60近い情緒あふれる「マズルカ」を作曲し舞曲を芸術作品にまで洗練させました。風光明媚な「マゾヴィア地方」が起源とされ、マ

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2009/02/25掲載

ポール・ドゥ・ブラ(仏/port de bras)

クラシックバレエ用語、直訳すると「腕の運び」。ポジションからポジションへ、決められた軌道の上を腕を動かします。バレエは足だけでなく、腕にもポジションがありますね。すべて枠に入れられがんじがらめ...というわけではありませんが。イタリアのチェケッティ派、ロシアのワガノワ・メソッド、パリ・オペラ座のものとか英国ロイヤル・バレエのものとか少しずつ違ってきます。「腕は丸みを持たせて少し弧を描く、指先は美し

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2009/02/25掲載

ポアント(仏/pointe、英/point)

足のつま先のこと。トゥシューズの項(03年5月)でちょっと登場してきましたね。 トゥシューズを履き、つま先立ちした状態を「ポアントで立つ」と紹介しました。 では、ポアントに至るまでは飛び乗るだけで名称がないかと言うと違いますね。 かかとがどれだけ床から離れているか、どれだけルルベしているかで5段階に分かれています。 ルルベもせず、かかとが床に着いているのが「ア・テール」。 かかとの浮き始めで、4分

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2009/02/25掲載

ボール(英/ball、仏/bal)

紳士淑女が集い優雅な舞踏会が繰り広げられるボールルーム。現在では競技として見せる社交ダンスがメジャーで、映画『ステップ!ステップ!ステップ!』で知りましたがニューヨークの公立小学校に通う子ども達は人種も性別も関係なく、情操教育の一環で社交ダンスがカリキュラムに組み込まれているとのこと。競技としてきれいに踊るためためにステップを覚えることが、人間性を豊かにさせるための勉強につながるなんて、私は目から

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2009/02/25掲載

ボン(仏/bon)

チュチュのスカート部分。チュチュ・ボンの略で、多くは、クラシック・バレエの稽古着の一つでリハーサル用のチュチュを意味します。別項目「チュチュ」もご参照ください。 チュチュには、丈の短いクラシック・チュチュと、釣り鐘型をしたひざ下まであるロマンティック・チュチュとありますが、ボンは両方あります。どちらも、ボディス(胴体部分)がなくスカートのみで、レオタードの上に身に着けます。基本的にバレエは、体のラ

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2009/02/25掲載

プリエ(仏/plie)

クラシックバレエにおいて基本中の基本の動作。バーレッスンは、かかとが床から上がらない程度にひざを曲げるドゥミ・プリエ、 かかとをあげて(2番のポジションを除く)、ももが床と平行になるまでひざを曲げるグラン・プリエの組み合わせで始まります。本稿を書くにあたり、どうしてバレエのエクササイズのなかに、膝を曲げるだけの動作が入っているのか、 考えたら不思議になってきてしまいました。ごくごく当たり前過ぎて、

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2009/02/25掲載

フレックス(英/flex)

本来は「(関節・筋肉などを)曲げる」という意味の動詞。足首を曲げ、つま先を持ち上げ身体の方に寄せる動作を意味します。レッスンでよく耳にする言葉ですが、プリエだとかルルベといったバレエの動きの呼称ではありません。あくまでエクササイズのひとつ。エクササイズならば、何か目的とする効果を狙って先生も入れるはずですよね。皆さんはこのフレックス、レッスンで出会ったら何に意識してやってますか?「タンジュ、フレッ

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2009/02/25掲載

フラッペ(仏/battement frappe)

正式にはバットマン・フラッペ。バーレッスンの中盤に出てくる足の動き。美しい甲を手に入れられる、バットマン・タンジュ同様とっても重要なエクササイズです。準備で動足は横にタンジュをし、かかとを軸足のくるぶしの上に乗せて、足首をフレックス。スュル・ク・ドゥ・ピエにします。そこから床を蹴ってすばやく脚全体を伸ばし、スュル・ク・ドゥ・ピエに戻す。一つのカウントでこれを行います。伸ばすほうにアクセントを付けて

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2009/02/25掲載

フォンデュ(仏/fondu(e))

チーズ・フォンデュの「フォンデュ」とバレエで使われる「フォンデュ」と、意味が同じと気付いたときは、食いしん坊な私ですから、より、フォンデュが好きになってしまい。それまでは先生の注意そのままを表現しようとしてもうまくいかなくて、バーでバットマン・フォンデュ・デヴェロッペが出てくると、「うーむ」と苦手意識が前に出てしまって消極的だったのが、待ってましたと頑張れるようになりました(単純だな私...)。普

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2009/02/25掲載

美しく寒い冬のベルリンです

あっという間に1月が終わり2月に入りました。今年の冬は厳しく雪も沢山降り美しく寒い冬のベルリンです。 グリーンウイークという国際食見本市に続き、ベルリン映画祭が始まりました。 観光客やスター達、インターナショナルな人々でベルリンは常に賑わっています。バレエ団は1月はチャイコフスキー月間、『くるみ割り人形』と『白鳥の湖』を上演中です。 1月2日から12日 ベルリンtanztage2009が開催され

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2009/02/10掲載

オバマの就任式を見ましたか?

オバマの就任式を見ましたか? 本当にアメリカにとってまた、世界にとっても待ちに待った時が実現しましたね! 私の友人たちがこの就任式のためのパーティーホールを受け持ちました。1週間前からワシントン入りしホールを作り、搬入、搬出などをしました。毎回セ キュリティーチェックがあり、その後はそれぞれ専門職で呼ばれている人たちと連携で行われたそうです。私の友人たちはウエスト・バージニアから参加したの ですが

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2009/02/10掲載

「日本のダンスはじまり物語」イトウミチオという舞踊家 Vol.3

伊藤道郎は、1914年、第1次世界大戦の勃発の混乱を逃れて、ドレスデンからロンドンに移る。当時は列強の帝国主義華やかなりし頃で、02年には日英同盟が締結され、04~05年は日露戦争、14年には日本はドイツに宣戦を布告している。   また1851年、ロンドンのクリスタルパレスで第1回の万国博覧会が開催され、オランダ人が日本の屏風を初めて紹介。1862年のロンドン万博では、初代駐日英国公使オールコッ

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2009/02/09掲載

「日本のダンスはじまり物語」イトウミチオという舞踊家 Vol.2

伊藤道郎は声楽家を目指して、1912年11月6日、日本郵船の伊豫丸に乗って横浜港からドイツへと旅だった。貨物船だったので同乗した船客は石橋勝浪と斉藤佳三の二人だけだった。ちなみに石橋はパイロットになるためにパリへ向かうところで、彼は後にフランスの空軍士官として戦闘に参加している。   斉藤は当初、音楽を志したが岡田三郎助の影響を受けて東京美術学校に転身した。山田耕筰と交遊があり、ベルリンでは共にロ

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2009/02/09掲載

「日本のダンスはじまり物語」イトウミチオという舞踊家 Vol.1

 第一時世界大戦が勃発する前の1910年代から、東京オリンピックが開催される直前まで、アメリカやヨーロッパの舞台を巡って活躍した伊藤道郎という日本人舞踊家をご存知だろうか。  伊藤道郎は、芸術家兄弟として有名な、鉄衛(建築)・祐司(音楽/舞台美術)・熹朔(舞台美術)・圀夫(千田是也・俳優/演出)伊藤兄弟の長兄である。  道郎は、1893年(明治26年)神田三崎町に生れた。父は明治19年に渡米し、

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2009/02/09掲載

セリ

漢字は「迫ってくる」の'迫り'と書く、舞台設備のひとつ。舞台や花道の一部分だけを切り取り、上下させる仕掛け。出演者はもちろん舞台装置などを舞台の地下、つまり奈落(前号参照)から登場させたり、舞台から姿を消させることができ、特別な演出効果が狙えます。国立劇場主催の歌舞伎鑑賞教室では、セリの上がり下がりだけで見せる舞台機構のショーが一寸見られるんですよ(笑)。歌舞伎では、1753年(宝暦3)大阪の作者

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2009/02/08掲載

十八番(じゅうはちばん、おはこ)

レパートリーの中で、もっとも得意とする芸のこと。カラオケで持ち歌を歌う人に「ヨッ!○○さんの十八番!」と声をかけたこと、聞いたこと、ありませんか?  私は熊川哲也さんの華麗なジャンプ技が冴える『ドン・キホーテ』のバジルは、彼の十八番だと思っています。 由来は、歌舞伎の世界にあります。江戸時代は天保3年(1832)、七代目市川團十郎が市川家の得意芸の中から十八の演目を選び、「歌舞妓狂言組十八番」(歌

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2009/02/08掲載

シンメトリー(英/symmetry、仏/symetrie)

左右対称のことを指すのだとばかり思っていましたが、三省堂の国語辞典によれば意味はもっと広範囲にわたり、 釣り合いのとれていること、均整。狭義では左右対称のこと。 とありました。「シンメになって!」などとレッスンで言われることもあるかもしれません。必ずこう略されるわけではないですけど、群舞では左右対称で見せることが頻繁にありますから、先生方は略しちゃうこともありそうです。左右対称で動いて!というより

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2009/02/08掲載

シンコペーション(英/syncopation、伊/sincope、仏/syncope)

日本語では、切分音。音楽用語辞典を見ると、「同じ音高をもつ弱部の音と強部の音が結ばれ、弱部が強部となり、強部が弱部となって、強弱の位置が変わること」とある。私はとってもアバウトに、「リズムを先取りすること」なんて解釈しちゃってました。前の小節の最後を先取りし小節の1拍めとつなげる手法のことだと...。本当に感覚的すぎておハズカシイ。ジャズのスイングはこのシンコペーションのせいなんですね。リズムが揺

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2009/02/08掲載

シニヨン(英・仏/ chignon)

バレエを習う人には親しみのある「お団子」ヘア。きれいにお団子をした子たちとすれ違うと、誰もが「バレエがんばってるんだな」とわかるでしょう。あの清潔感にこちらまで心が洗われるようです。もともとシニヨンはフランス語で「束髪」や「まげ」の意味で、発音記号どおりに発音するとシニョン。しかも、束ねた髪をサイドや後頭部でねじる、くるくるとまとめるといった、アップスタイルの総称だそうです。レッスン前に、襟足も乱

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2009/02/08掲載

仕出し(しだし)

会議や何かの行事に出てくる、仕出し弁当や仕出し料理。かねてから「仕出し」の由来が気になっていたのですが、歌舞伎の端役から来ているなんて。 1人のキャラクターではなくエキストラのことで、舞台の雰囲気づくりのための人物たち。その場その場に応じて、さまざまな役柄を演じます。 江戸の宿場町といった設定なら、大人子供、一般庶民が大勢、鳴物に併せて舞台を横切ったり。ト書きには、(仕出し多勢わやわやと通り過ぎ)

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2009/02/08掲載

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