バレエの絞り込み記事一覧

かぶりつき

劇場用語で、観客席の舞台に最も近い、最前列の席のこと。 その由来は諸説あり、ひとつは、本水・本泥を使う場面では客席まではねるので、最前列の客に桐油びきのかぶりものを渡したから。(現代でもビニールを渡さ れてる人、見かけます)もうひとつは、歌舞伎界では大入りを「かぶる」と言い、接近しすぎて舞台端にかぶりついてしまうほどに客を入れたことから。 ワタクシ、正直申し上げて「役者にかぶりつくことができそうな

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2009/02/28掲載

ワークショップ(英/workshop)

新しい年を迎えて、皆さん「鑑賞はじめ」は何になりますか? 私は新しい空気を自分の中に取り入れたいな、そんな気分です。 ダンス会場でチラシの束をもらう。ふむふむと見ていると、その中に、集中クラスとか、ワークショップという言葉が目に飛び込んでくるときがありますよね。ワークショップは、通常の講習会と違って、教えられることよりも、「自分の作品」づくりに重きを置いているイメージがあります。先生を見て盗んで自

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2009/02/25掲載

ワルツ(英/waltz、仏/valse)

言わずと知れた3拍子の優雅な踊り、またその音楽のこと。日本語では円舞曲。バレエ作品は3拍子系の曲が多数使われています。それゆえレッスンでもワルツは避けては通れません。ここまで慣れ親しむと西洋文化の象徴という意識が強すぎて、「ワルツ」が確立されてからの歴史が300年にも満たないなんて、ちょっと驚きでした。まぁ、舞台芸術としてのバレエも大差ないわけですが。18世紀中ごろ~後半から楽曲のタイトルに使われ

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2009/02/25掲載

わらう

ちんたらしてたら怒鳴られる職人たちの仕込み、バラシの場面で、わらうと言ったらイコール「片付ける」ということ。取っ払うから転じて舞台上のものを片付けることを意味します。「その小道具わらっといて」と指示されたからって、ん?......す、少しもおかしくないぞと立ち尽くしたり、ケラケラ笑っちゃだめなんだそうです。ま、お決まりのギャグとして本人たちも楽しんで(?)いる面もあるみたいですが。 [解説]文葉

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2009/02/25掲載

レオタード(仏・英/leotard)

ここ、バレエ・ダンス用品店「チャコット」のウェブマガジンで説明するまでもない...ので すが(笑)、身体に密着するようにできた上下続きの衣服のこと。ほとんどはダンスのレッス ンウェアを指す。脚まで覆うタイプ、いわゆる「総タイツ」はユニタードといいます(チャコ ットではオールタイツとも呼んでいます)。語源は、19世紀フランスの空中曲芸師であるジ ュール・レオタール Jules Leotard(184

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2009/02/25掲載

ヨガ(英・サンスクリット/Yoga)

「(乱れた心を)一点に結びつける」という意味の古代インド語(出展「日本ヨーガ瞑想協会」HP)。B.C.500年前後の記録では、「馬を車体につなぎ、その馬車をコントロールして、道をはずさず、人生の目的地へ行くこと」も指したと言います。ヨガは、結びつける、コントロールする、バランスを取るためのもの。2000年以上の長い歴史と宗教的な要素が含まれ、数ある流派によって技術は違えども、体位法(アーサナ)と呼

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2009/02/25掲載

八百屋(やおや)

舞台奥の床を高くして傾斜をつけた舞台を「八百屋舞台」と呼びます。古く、八百屋の店先で平台を道路側に傾斜させて野菜の籠を並べた様子と、客席に対して舞台奥を高くして舞台美術を施したのが似通っていたのでしょう。それを「八百屋飾り」と言って、斜めにしておくことも単にヤオヤなんて言ったりします。正式には開帳場(かいちょうば)と言うのですが、ヤオヤのほうが呼びやすいですよね。欧米の舞台は少し傾斜しているそうで

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2009/02/25掲載

みきれる

観客席から舞台裏が見えること。また、本来、隠さなければならないものが客席から見えること。 ある時、人気公演を予約しようと電話した私。 オペレーターさん:「その席は見きれてしまう部分がありますが、よろしいですか?」 私:「はい、いいですよ。(舞台全体が見えなくてもしょうがないか~)」 勘違いしてました。はじのお席からだと、袖での様子が垣間見えてしまうことだったのですね...。 [解説]文葉

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2009/02/25掲載

マチネ/ソワレ(仏/matinee/soiree)

演劇、オペラ、バレエ、映画などの、昼に行うステージはマチネ、夜の回をソワレと呼ぶ。ブロードウェイではソワレをイーヴニングとも呼ぶそうだ。「マチネ」は、本公演前の特別公演を指していた名残。もっぱら「ソワレ」の欧米でも土曜や水曜にマチネでも公演しています。新劇劇団は主婦層の客足を狙って昼の部を多くしているとか。土日がほとんどのダンス公演でも、長期にわたる公演ではマチネが多く設定されますから、来日するダ

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2009/02/25掲載

幕間(まくあい)

まくま、と読んでしまった方。それは私です。「まくまに○○で落ち合いましょう」なんて頻繁に使ってましたし、通じてしまっていたしで、しばらく誤用だと気付かなかったのです。幕間とは、英語でいうとintermission。芝居などパフォーマンス上演中にある休憩時間のこと。もともとは歌舞伎用語で場面が終わって幕が下りたときから次の幕が開くまでの間を指します。大体20分ほどでしょうか。歌舞伎では長いときはお食

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2009/02/25掲載

マイム(英/mime)

今年の7月は国際バレエ月間なのかしらと思うくらい、華やかな舞台が目白押しでした。スケジューリング、そしてお財布との相談が大変でしたよっ。やはり、バレエを初めて観る人にとって、基本的なマイムは説明しておかないと難しいのかな。先日、「バレエ、良いのがあったら観てみたい。『ドン・キホーテ』が良さそうだからそれが観たい」という友達の願いを叶えるべく、アメリカン・バレエ・シアター鑑賞会を企画したのです。当日

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2009/02/25掲載

盆(ぼん、英/revolving stage)

台機構「回り舞台」の通称。舞台床中央を丸く切り抜いて回転させることで、素早い舞台転換が可能になり、舞台効果の面でも、印象的なシーンの演出に役立てることができます。クラシック・バレエやダンスの公演では、あまり舞台が回る演出は見かけないかもしれません。それもそのはず、江戸時代の日本、歌舞伎の劇場で生まれた仕掛けなのです。今となっては海外の名だたるオペラハウスに輸出されていますが、ヨーロッパで初めて舞台

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2009/02/25掲載

ホリゾント(独/Horizont)

舞台奥一面を埋め尽くす白い幕のこと。もしくは、この幕を利用した照明効果をいいます。「あそこのホリは○○して...」なんて略されることも。この幕の色は下からと上からの光が混じり合って作られます。幕のすぐ前に横一列に配された、床と吊された状態のホリゾントライトのおかげなのです。床設置のものは、だいたい赤・緑・青の3色を1ユニットとして繰り返されます。ちなみに、舞台照明は狙う効果によって電球の種類、本体

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2009/02/25掲載

プリンシバル(英/principal)

バレエ団のなかで最高位のダンサーに与えられる階級、もしくはそのダンサーのこと。特に男女関係なく、テクニックも演技力も兼ね備え、ダンサーとして頂点を極めたバレエ団の顔。主役を踊ることが多い。例えば、『白鳥の湖』だったらオデット /オディールとジークフリート王子がそう。ただし、まれに芸術監督がソリスト級のダンサーを主役に抜擢することもありますから、プリンシパル=主役、というわけではありません(未来のプ

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2009/02/25掲載

舞台袖(ぶたいそで)

客席から見える板が「身ごろ」だとすれば、舞台上手下手にかかっている幕の、さらに外側のエリアは「袖」ということでしょう。ローザンヌ国際バレエコンクールのテレビ放送では必ず、踊りの部分だけでなく、その前後、つまり袖での模様(舞台裏)を映していますね。高鳴る鼓動を感じながらひたすら成功を念じ、アナウンスが終われば自分の出番!息づかいが手に取るように伝わってきます。またカメラは、披露し終わってすぐの彼らの

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2009/02/25掲載

ピラティス(英/pilates)

20年代初頭に、ドイツ人看護士ジョゼフ・ピラティスが編み出した、「バレエ」や「ヨガ」のエッセンスを取り入れたエクササイズ。ダンサーにとって、身体に変な負担をかけずに、体の芯の筋肉を鍛えることで、しなやかな身体で躍れるようになる、負傷しない身体になるボディ・コンディショニングのための運動です。ピラティス氏が自身の虚弱体質改善のために考案したものを負傷兵のリハビリ・プログラムに取り入れたのがきっかけで

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2009/02/25掲載

ぱみり

暗転時、舞台の床にうっすら光るものが見えたりしませんか? それこそ、ばみり。立ち位置や、転換時に道具を置く位置がわかるように印をつける行為を「ばみる(動詞)」といいます。仕込み作業のひとつですね。光るのは蓄光テープだから。フランス語でばみりってなんていうのか知らないけれど、オペラ座の舞台床は、丸だの、斜線だの、たくさんの幾何学模様ラインが入っていますよね。コール・ド・バレエの美しい隊形維持の秘密は

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2009/02/25掲載

バトン

舞台には天井から吊り下げているものがたくさん存在します。その吊り下げる土台となるのがバトンです。舞台上から天井を見上げると、舞台の間口よりも長いくらいの棒が、舞台前方から後方まで、いくつも並行に走っているのが見えるでしょう。それらがバトンで、手動や電動で昇降させて使います。手動の場合は綱が舞台の袖にあって、そこで操作します。緞帳が上がりきった舞台に何が見えますか?例えば『ジゼル』の第二幕を思い起こ

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2009/02/25掲載

ハムストリングス(英/hamstrings)

うーさむさむ。暦の上で一番寒い時期を迎えました。踊る前はストレッチを念入りに行って、硬直している筋肉を温めておきましょう。一番意識するべきは、ハムストリングス。バレエのレッスン中などにこの言葉、耳にしたことありませんか。踊るのにとっても重要な筋肉たちなのです。大まかに言うと太ももの裏側の筋肉群のこと。大腿二頭筋(長頭・短頭と二つに分かれています)、半腱様筋、そして半膜様筋とで構成されています。どこ

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2009/02/25掲載

はねる

その日一日の興行が終わること。 国語辞典にも載っていますので、ある程度耳なじみのある言葉でしょうか。終演の俗称です。一日の公演が終わった後に打たれる大太鼓を歌舞伎では「打出し」と言って、歌舞伎の世界では終演を打出しと言ったりもするそうです。舞台がはねる。芝居がはねる。寄席がはねる。改めて読んでみると、変ですね。jump、hopといった動詞を想像すると違和感が...。舞台用語の「はねる」は、江戸の大

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2009/02/25掲載

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