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[2004.04.10]

‘04年新規広告撮影 神戸里奈さん密着取材

‘04年度のチャコットの 新しい顔として、 神戸里奈さん(K - バレエカンパニー所属)に登場していただくことになりました。神戸さんは東京都出身で現在 21歳。 1999 年ローザンヌ国際バレエコンクールローザンヌエスポアール賞、コンテンポラリーバリエーション賞を受賞後、オランダ王立コンセルバトリーバレエ科へ留学さ れ、 2002年9月よりK - バレエカンパニーに所属されています。 2002年度公演「眠れる森の美女」での魅力的な白猫役をご記憶の方も多いのではないでしょうか。

K- バレエ最年少ソリストとしてその将来性を期待される神戸さんですが、今回の広告撮影ではどんな一面を見せてくれるのか楽しみです。
9時~:集合~移動

卒業式の袴姿の女子学生が行き交う都内某所。神戸さんはやや緊張した面持ちで現れました。 舞台の上で観るよりもずっと華奢。まだ厚めのコートが必要な時期でしたが、まっすぐ伸びた細い手足がとても印象的でした。

スタジオは千葉県の木更津郊外。戦前から建つという倉庫兼スタジオは天井がとても高く、ヨーロッパの寄宿舎のような趣きです。 このスタジオは「黒いスタジオ」「白いスタジオ」と呼ばれる場所があり、今回は清潔感溢れる白いスタジオでの撮影となります。 神戸さんはロケバスを降りるころにはスタッフとも打ち解け、元気な笑顔を見せてくれました。


10時:衣裳 / シューズチェック

スタジオ控え室に入り、早速ポアントのリボン位置を決めます。 ( 今回はレッスン風景では「フリード」、シューズ撮影ではチャコット新製品「 C.O.A.D」を履いていただきました。)

リボンの角度、位置などを見る真剣な表情、そして想像以上に使い込まれた足先。バレリーナの命は足、と感じました。 そして撮影用の衣裳コーディネイト。普段は11時からレッスンを始め、5時すぎまでリハーサルを行って いる神戸さん。 自然な表情を撮影するため、なるべく日常と同じシチュエーションを衣裳で演出することにしました。 前半はウォーマーとファインニットでレッスン風景、最後にクラシックボンでリハーサル風景という衣裳スケジュールになりました。 白いレオタードの上にはおるニットのピンクはどちらがいいですか?の質問に 「こっちのほうが私らしいかも」と、やや落ち着いた桜色を選んでいただきました。


10時半:メイク

広告撮影用のナチュラルメイクは初めてという神戸さん。最初は神妙な面持ちでしたが、完成に近づくにつれ、除々に笑顔もみえてきました。 メイク完成後に「私じゃないみたい!うれしいな!」と女の子らしい一面を見せてくれました。
11時20分:スタジオ入り

スタジオに入り、早速先ほどチェックしたシューズを履く神戸さん。さらさらとリボンを結ぶうちに、 きりりとしたバレリーナの表情に変わっていきました。このときスタジオは窓から柔らかい日差しが入り、最高のコンディション。

11時30分:本番スタート
バーの前に立つと、さらに神戸さんの表情は変わりました。 さっきまでちょっとはにかんでいた女の子が、意思的で力強いひとりの女性に。 神戸さんは気持ち良さそうにストレッチを始めましたが、やはりそのしなやかさは日頃の鍛錬の賜物。簡単には真似できません。 BGMは David Howard のピアノ練習曲。広いスタジオに優しい空気が流れます。

まずは自然な感じでバーレッスンをする姿を写真に納めます。バーを使いながら、慎重に身体を暖めていきます。 最初はたくさんのスタッフと大きなカメラセットに戸惑ったご様子でしたが、 「横長っぽいポーズ、もっとできる?」というカメラマンからのリクエストに、「横長っぽいポーズってどうしたらいいのー!」と笑顔がこぼれました。

レオタードを白からピンクに、ウォーマーをクラシックボンに着替えます。 バーレッスンを終え、リハーサル前のちょっとリラックスしたフロアレッスンといった感じです。「普段はスポーティーなスタイルや原色の洋服ばかり で・・・。」 とやや恥ずかしそうな神戸さんでしたが、春らしいペールトーンがとても良くお似合いです。

12時半:第2回目撮影開始
バーから離れての撮影。音 楽はリハーサル風に、神戸さんも大好きなチャイコフスキーをBGM に選びました。 「自由に動いていいよ」のカメラマンの声に、アダージョをしてくれました。 緩やかな踊りのなかで、気品ある表情から憂い気な表情まで、神戸さんはその豊かな表現力を見せてくれました。 ふとカメラが止まるとこちらを向いて「どうかな?」とにっこり、明るく気さくな一面も。 その笑顔も是非撮影したい!という希望からスタッフがカメラマンの後ろに立ち、お話をしながらの撮影にも挑戦していただきました。 何の話をしていたかというと・・・最近のヘアメイクの話でした。

12時45分:第3 回目撮影開始
レオタードとボンで、踊り ながらのショットに挑戦していただきます。 レッスン風景の撮影ですっかり緊張も解け身体も暖まった様子。 アティテュードをした姿は白いスタジオにピンクの花が咲いたようです。しかしここでちょっとトラブルが発生。 床が撮影用のためレッスンスタジオと違いやや滑ることが判明しました。公演前の大事な身体。怪我をしては大変です。 大きな動きはなるべく避け、スタジオを活かし窓際と階段での撮影になりました。 「もっと踊りたかったのに・・・」とすごく残念そうな神戸さん。踊ることが本当に好きなのですね。

13時15分:「C.O.A.D 」撮影

神戸さんにチャコットの新商品「 C.O.A.D 」を履いていただいての撮影に入ります。 普段は床に座ってさっとシューズを履くそうですが、 今回はカメラマンがリボンの位置をしっかりと決める商品撮影も含まれます。 「ちゃんと撮れています?大丈夫かな?」と一所懸命ゆっくり丁寧にリボンを結んでくれました。


13時半:第4 回目撮影開始。

表情が最初よりずっと明るくリラックスしてきたことから、最初のウェアをもう一度撮影することになりました。最初とはまた違った良い写真が撮れたようです。




13時45分:撮影終了

この日の撮影はほとんど室内光で行えました。暖かい日差しが雰囲気を一層引き立ててくれたようです。 神戸さんは「おつかれさまでした!楽しかった!」と元気に控え室へと戻っていかれました。

14時:昼食
ちょっと遅めの食事です。神戸さんが選んだお弁当は「黒米イキイキ弁当」。 食事で注意している点はありますか?の質問に、「お昼はレッスン中なのであまり食べられないんです。本当はあまり良くないな、と思うのですが・・・。 今は実家なので、朝と夜は家族の美味しい食事をしっかりいただいています」レッスン中は集中しているのでなかなか食事をとりにくいそうです。 久しぶりの大人数でのお昼タイムに嬉しそうな笑顔。21歳の素顔が現れました。

昼食時間に色々お話してくれた神戸さん。オランダのデンハーグに留学していた頃の話やチャコットについてもお話してくれました。 「初めて履いたポアントはコッペリア2でした。チャコットのお店はいつ行ってもいろんな色のレオタードがあって楽しいです。 今回の撮影で着たピンクのウェアにも挑戦してみようと思いました。 メンバー( K- バレエ)のなかでは、マラーホフのウェアが人気です。」とのこと。 神戸さんもレッスンではマラーホフのウェアを着てくださっているそうです。
14時半:インタビュー

今回の撮影とインタビューをもとに、神戸さんのイメージに合う新しい広告用のフレーズを考えます。 コピーライターの「バレエ以外で興味のあることは何ですか?」の質問に「色々な人が、何をどう感じ、考えているかを知ること」と答えた神戸さん。 「ひとりでも多くの人に、踊る感動を伝えるために日々努力していきたい」という強い意志が伺えた一面でした。


15時:終了

「撮影が終わった瞬間、もうレッスンが気になってそわそわしていました」と言っていた神戸さん。 今度始まる K- バレエのツアーでは、専用の衣裳を新調するのをとても楽しみにしてらっしゃいました。 思ったより早い撮影終了に、「レッスンに間に合うかも!」と元気に東京へ戻られました。 「ほんとはとっても緊張してたんですよ」と最後にこっそり教えてくれましたが、 神戸さんの明るく初々しい表情を皆さんにお届けできる私達は本当にしあわせだと思いました。

さいごに:

神戸さんを一言で表現すると、「あこがれのバレリーナ」。プライベートでは自然体で素直な女の子なのに、 踊りだした瞬間、安定した技術と豊かな表現力を見せる。そして彼女の最大の魅力は明るくポジティブなパワーを感じさせるところ。 そのひたむきな思いには人を励ます力がありました。技術的な鍛錬に止まらず、 「常に考え、感じよう」という精神面での鍛錬をも行う理知的で前向きな姿勢に、今後の活躍が目に浮かぶようでした。

さいごに、インタビューで「あなたにとって、クラシックバレエの存在意義とは?」という難しい質問に色々話してくれた後、 しっかり前を向き「やっぱり、好き」とはっきり答えたその姿は、まっすぐ太陽を向いて咲く可憐なチューリップのようでした。





*今回撮影したチャコットの広告は4/19 発売の「フィガロ」、 5/12 発売の「ヴァンテーヌ」に掲載されます。お楽しみに。