【第4回】Bridging(ブリッジング) -エクササイズ-
- お役立ち
- バレエ・ピラティスによるカラダ講座
掲載
背骨の動きを滑らかにして関節間を広げる、引き上げのためのエクササイズです。
ゆっくり息を吐きながらお尻を丸めて、背骨を腰から肩まで一関節ずつ持ち上げてブリッジ状態に。
頂点で大きく息を吸い直してから、またゆっくりと吐きながら、肩から腰へと背骨を降ろしていきます。
エクササイズ全体を通して、お尻の締め過ぎに注意しましょう。
お尻ポケットの位置に幅広の「海苔」を二枚貼ったとして、特にお尻を丸める時と、頂点で腰を高くしている時に、この海苔が中心に向けてギュッと寄せずに、お尻はフワッと柔らかい状態を目指して下さい。
以前「軸」のお話で紹介した、「胃袋」と「鎖骨」もウ〜ッ!と固まっていないか注意してみましょう。
→「【第2回】すべての基盤となる「軸」を決めよう」参照
お尻が緩んだら、今度は背中を横に広げるように使います。
レザースーツを着ていたら、背中にあるファスナーを、昇る時に腰から肩へ向けて、降りる時は肩から腰に向けて、ファスナーをほどいて緩めていくように広げます。
お尻も背中も横広がりに張ってこのエクササイズを行うと、奥の腹筋が上手に締まり、背骨は背筋ではなく腹筋で支えるものと感じられると思います。
バレエ・ピラティスによるカラダ講座
[文 & 写真]藤野 暢央(ふじの のぶお)
12歳でバレエを始め、17歳でオーストラリア・バレエ学校に入学。
当時の監督スティーブン=ジェフリーズにスカウトされて、香港バレエ団に入団。早期に数々の主役に抜擢され、異例の早さでプリンシパルに昇格する。
オーストラリア・バレエ団に移籍し、シニアソリストとして活躍する。
10年以上のプロ活動の中、右すねに疲労骨折を患い手術。復帰して数年後に左すねにも疲労骨折が発覚し手術。骨折部は完治するも、激しい痛みと戦い続けた。二度目のリハビリ中にピラティスに出会い、根本的な問題を改善するには、体の作り、使い方を変えなくてはならないと自覚する。
現在は痛みを完全に克服し、現役のダンサーとして活動中。またバレエ・ピラティスの講師として、ダンサーの体作りの豆知識を、自身の経験を元に日々更新し続けている。
[イラスト]あゆお
仙台市在住。マンガ家・イラストレーター。
著書に謎の権力で職場を支配する女性社員「お局様」について描いたエッセイマンガ「おつぼね!!!」。
イラストを担当した書籍に「一生元気でいたければ足指をのばしなさい」。
趣味はロードバイクで走ることです。