必見☆新体操リボンの取り扱いについて "リボンは洗わないで!!"

リボンは洗わないでください!!縮んでしまいます。

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洗濯前

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洗濯後
(それぞれ下段のリボン)

 

リボンを洗っている人はいませんか?
上の写真のとおり、リボンは素材のレーヨンの特性上、洗うと縮んでしまいます
染料や染め方によって縮み方も異なるので、グラデーション、無地、インフィニティの3種類のリボンを使って試してみました。
※ここで使用したインフィニティリボンは、現在取り扱いがございません。

リボンを洗ってみました! 

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①同じように染まっている部分を選んで、40cmにカットしたものをそれぞれ2本づつ用意

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②水洗いします ※水は常温です

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③タオルで水気を切ります

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この時点でグラデーションと無地は38cm、インフィニティは40cmでした。
インフィニティは変わりませんでしたが、ほかの2つは若干縮みました。
この後、室内に干して自然乾燥します。

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乾いた後の結果です。
グラデーション36cm、無地36.5cm、インフィニティ38.5cm
多少の差はありますが、どれも縮んでしまいました!

※リボンの縮み率は、気温や湿度など環境のちがいによって異なります。 

新体操リボンはなぜレーヨン素材なの?

レーヨンは、パルプなどを溶かしてつくる再生繊維です。この素材を使う最大のメリットは静電気が発生しにくいことです。
新体操を行う環境は、ウェア、マットなどナイロンやポリエステルといった化学繊維のものが多く、静電気が発生しやすい環境です。
リボンが身体にまとわりついたり、絡んだりする原因のひとつに静電気も考えられます。
そのため、演技を助ける大切な素材として、昔からリボンには静電気が発生しにくいレーヨンが使われているのです。

 

 

リボンは縦糸と横糸が交互に交差する平織り※1、その組織が動かないように糊付けされています。
以前は、糊付けされたリボンでカキをしたときにパタパタという音が出ていました。それが気になるので洗って音を軽減するという方が多かったようです。

しかし現在は、糊の改良、柔軟加工の技術向上により、しなやかでソフト感のある素材になっているため、洗わなくてもパタパタという音は軽減されているのでそのまま使用しても問題ありません。
洗うことで糊が落ちるとリボンの張りがなくなり、こんなデメリットもあります。

・操作性が悪くなる
・先に結び目ができやすくなる
・リボンが割れる

 

ribbon_noriari.jpg

糊が効いていて(ソフト仕上げ)張りがあるリボン

ribbon_norinashi.jpg

糊が落ちて張りがないリボン

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糊付けあり⇒指先でリボンを下から押し上げても変化なし

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洗濯後⇒指先でリボンを下から押し上げるとリボンが割れてしまいます。

orisoshiki_zu.jpg

※1 平織り組織の図(シャトル織)

平織り(シャトル織)
平織りは、たて糸とよこ糸を1本ずつ交互に織っていく織物組織です。
シャトル織は、たて糸の間によこ糸を巻きつけたシャトルを通して織る方法で、よこ糸の折り返し部分が生地の耳になります。

 

 

マークの部分にアイロンをかけないでください!
溶けたり剥がれたりしてしまいます。

リボンの先端とエンド部分にある、FIGおよびメーカーマークに熱を加えると、マークが剥がれる恐れがあります。 

ribbon_rogo.jpg

メーカーマーク部分

ribbon_rogohagare.jpg

アイロン後のメーカーマーク

リボンがしわになってしまったら

リボンがしわになってしまった場合は、アイロンペーパーを当ててアイロンをかけてください。
温度は中温(140~160度)に設定し、アイロンでリボンを挟むように引っ張りながらかけます。
アイロンはスチームでかけないでください!!
アイロンペーパーが無い場合は、必ずプリントのない面裏面)から当て布をして中温でかけてください。

さいごに

リボンを洗うと規格外製品になってしまいます。
エンド部分から10cmにFIGマークが付いている(FIG検定規格)ため、カットしたり、洗ったりすることも含め、いっさい加工をすることができません。

※新体操リボンの000.ホワイトカラーは、大半が染色されるため、染色して縮んでも規格外にならないよう6mのリボンは約6m40cm、5mのリボンは約5m30cmの仕上がりになっています。
染料や環境によって縮み率がことなるので、染色後必ず規格サイズになっているかご確認ください。

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