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関口 紘一 
[2012.09.20]

森下洋子が第24回高松宮殿下記念世界文化賞、受賞

1210morisitayoko02.jpg 彫刻部門受賞のチェッコ・ボナノッテと
(C)産経新聞/日本美術協会

今年、舞踊生活61周年を迎えた森下洋子が世界文化賞を受賞した。第24回高松宮殿下記念世界文化賞とは、上野の森の美術館を運営している日本美術協会が主催する、国際理解の礎となる文化芸術の発展に貢献した芸術家に贈られるもの。明治20年(1887年)に創設された日本美術協会が1988年の設立100年を記念して、前総裁高松宮殿下の「世界の文化芸術の普及向上に広く寄与したい」ご遺志を継いで創設された。世界の芸術家を対象に、絵画、彫刻、建築、音楽、演劇、映像の5部門の受賞者に感謝状、メダル、賞金15,000,000円が贈られる。
選考は、国際顧問である中曽根康弘、元メトロポリタン美術館理事長のウィリアム・ルアーズ、元イタリア首相ランベルト・ディーニ、仏ビノー現代美術館理事長フランソワ・ビノー、オックスフォード大学総長クリストフェー・パッテン、独ゲーテ・インスティトゥート総裁クラウス=ディーター・レーマンが、それぞれ主催する専門委員会が推薦し、日本の選考委員会が受賞者を選び、日本美術協会理事会が最終決定する。
過去に日本では杉本博司、草間爾生、丹下健三、槙文彦、三宅一生、谷口吉生、安藤忠雄、伊東豊雄、小沢征爾、黒澤明、中村歌右衛門、坂田藤十郎などが受賞している。

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今回、森下洋子のほかに、絵画部門がCai Guo-Qiang、彫刻部門がCecco Bonanotte、建築部門はHenning Larsen、音楽部門はPhilip Glassが同時に受賞した。
森下洋子はヴァルナ国際バレエコンクール金賞を受賞して以来、ルドルフ・ヌレエフと国際舞台で200回近く踊ったり、モーリス・ベジャールの『ライト』をジュルジュ・ドンとともに主演するなどキャリアを重ねた。さらに舞踊歴61年の今日に至るまで現役で、新演出の『白毛女』全幕に主演。中国公演も成功させた。といった驚異的とも言うべき芸術活動に対して贈られる。
舞踊関係では、モーリス・ベジャール、ピナ・バウシュ、マース・カニングハム、マイヤ・プリセツカヤ。特にプリマ・バレリーナとしてはプリセツカヤに次いで世界で2番目の受賞となった。
森下洋子は、「人々に夢や勇気を与える舞台芸術の素晴らしさ大切にして、さらに一日一日勉強していきたいと思います」とし、受賞の喜びと同時に震災の被災者への深い想いを語った。
授賞式イベントは10月22日〜24日までホテルオークラ、明治記念館などで行われる。

1210morisitayoko24.jpg 『白鳥の湖』で金賞獲得
1974年 第7回ヴァルナ国際バレエコンクール
写真提供:松山バレエ団
1210morisitayoko25.jpg 新『白毛女』
写真提供:松山バレエ団
1210morisitayoko23.jpg 新『白鳥の湖』第3幕 練習風景
1210morisitayoko01.jpg (C)産経新聞/日本美術協会