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[2007.03.10]

'07新規広告撮影 下村由理恵さん密着取材

 2007年、チャコットの新しい広告。 発売中の「VERY(ヴェリィ)4月号」に掲載されているので、すでにご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
広告のモデルは、バレリーナ下村由理恵さん。 伝統的な技術をしっかりと身につけ、その上で自らの変化を求めて新しい挑戦を続けている下村さんの姿は、今回の広告イメージにピッタリ。 皆さんご存知のように、下村さんはバレエ団に所属せずフリーランスとして数々の舞台に立つという、独自のスタイルを貫いておられる方です。厳しい中にも自 由を求め、自らの変化を楽しんでらっしゃるようにも思えます。そんな下村さんがモデルとしてどんな表現を見せてくれるのか、その撮影の模様をレポートしま す。

暖冬とはいえ肌寒い2月の東京、都内のあるスタジオで撮影は行われました。 スタジオ入りした下村さんは、思っていた以上に小柄な方なので驚きました。緊張ぎみに挨拶をするスタッフに対して、すてきな笑顔を向けてくださいます。 撮影のセッティングが進む中、下村さんにも早速準備を始めていただきます。

まずは撮影のイメージを説明、それからメイクルームでのヘアメイク。今回下村さんの十八番ともいえる「ジゼル」をイメージしているので、様々なアドバイスをいただきながら進行していきます。とりわけヘアスタイルにはこだわりのご意見をいただきました。

次にウォーミングアップ。撮影ではポワントで立ったまま少し止まるなどハードなポーズが要求されるので、十分に身体をほぐす必要があります。下村さんに とってはいつものウォーミングアップなのでしょうが、その並外れた身体能力にスタッフ一同目が釘づけでした。身体をほぐしていただいたところで、衣裳に着 替えていただきます。チャコットが用意したのはクラシカルなロマンティックチュチュ。 メイクルームから出てこられた美しい姿に、感嘆の声が上がりました。殺風景なスタジオが、パッと華やぎます。まるで幕の上がる前のステージ裏を見ているよ うです。その立ち姿にも、バレリーナ下村由理恵としてのプロの緊張感が漂います。
 実は撮影には、演出家で公私ともにパートナーである篠原聖一さんが同席しておられました。ポージングの演出をぜひ、というスタッフのわがままなお願いを、気持ちよく引き受けてくださいました。 ポーズを綿密に打ち合わせるお2人。普段見ることはできない舞台の裏側を体験している思いでした。このなんとも贅沢な撮影について、ここでしか皆さんにお伝えできないのが残念です。

午前の撮影が始まりました。 広告という派手なイメージとは裏腹に、実際のスタジオは意外に殺風景なものです。外の光を遮断した薄暗いスタジオで、ただ1人ライトに照らされるバレリーナ、不思議な雰囲気です。  立体的な奥行きを出すため、カメラマンは少し高い位置から撮影します。下村さんは勝手の違う場所でも、次々とすばらしいポーズを決めてくださいます。ポーズの最も決まった瞬間にシャッターを切る、動きのある撮影はタイミングが命です。 何ショットか撮る度に、モニターでチェックするお2人。プロの厳しい目になってます。そして納得いくまで止めない姿勢。自らに厳しい下村さんの「ダンサーは商品」という言葉を思い出しました。OKショットをいくつか確認して、お昼休憩です。
お昼はお弁当です。ちなみに下村さんは、とんかつ弁当。午後撮影に備えて、パワー補給していただきます。
  しばし歓談と休憩の後、午後はシフォンの布を使った撮影です。午前撮影のショットに合成して、幻想的な雰囲気を作り出すために使います。 布の揺れがなかなか思うようにいかなく、何度も繰り返し挑戦していただきました。風を吹かせてみたり、走ったり、スタッフも交えて試行錯誤が続きます。お疲れのはずなのに、最後までこちらの無理難題に笑顔でおつき合いくださいました。 そして、無事撮影終了。本当にお疲れさまでした。
長いようであっという間だった1日。改めて、ひとつの事を追求し続けている人、その姿の美しさを再認識した日でもありました。 初春の夕暮れの澄んだ光の中、お2人の乗った車を見送りながら、仕事を完了した満足感以上のものを感じていました。
ほっと一息つきながらスタジオに戻ったところで、思わぬアクシデント発生です。篠原さんが大切なカバンを忘れて行かれたことが判明、弊社社員が慌てて車 の後を追う、という一幕も。そんな篠原さんの人間らしい面にも触れて、失礼ながら親近感を抱いたのはいうまでもありません。
今回広告に添えられるチャコットの年間キーワードは、“人生をドラマティックに。”です。 ヴィジュアルも、まさにドラマティックで優雅な仕上がりになりました。「ヴェリィ」を皮切りに、「フィガロジャポン」「フラウ」などでご覧いただけます。この撮影裏話を思い出しつつ見ていただければと思います。