[2007.08. 2]

草笛光子、今村ねずみ『6週間のダンスレッスン』

昨年、日本初演で好評を博した「6週間のダンスレッスン」。草笛光子と今村ねずみが、再びリリーとマイケルを演じます。今回は初日公開に先駆け、ゲネプロを拝見しました。

 舞台はフロリダ。コンドミニアムに住む68歳の未亡人リリーは、“6週間で完成するダンスレッスン"に申し込み、そこに派遣された45歳の青年ダンス教師マイケルと出会います。出会いの場面から二人は衝突し、契約を破棄すると言い出すリリー。生活のためにこの仕事を失うことができないマイケルは、「病気の妻がいるので仕事が無くなると困る」と嘘をつき、何とかレッスンはスタートします。しかし、嘘がばれたマイケルは、ゲイであるため偏見をもたれ、仕事に就くことが難しい状況を告白します。正直に自分の事を話すマイケルに、リリーは少しずつ好感を持ち始めます。
 スイング、タンゴ、ワルツ、フォックストロット、チャチャチャ、コンテンポラリーとレッスンを重ね、会話を重ねるうち、ぶつかり合いながらも二人は徐々に心を通わせ、お互いを理解し合うようになります。抱えていたの心の傷も、孤独も分かち合うまでになった二人は、6週間のレッスンが終わる頃にはいつしかかけがえのない存在に・・・。
気持ち良くさえ感じる、テンポの良い二人の言い合いに笑ったり、二人が手をとり、音楽に乗ってダンスを楽しむ微笑ましい様子に引き込まれる分、契約の終わりが近づき最後のレッスンに臨む場面では、二人の寂しさが伝わってきます。年齢や立場を越えた、人と人とのつながり、大事な人との貴重な出会いが見られました。

 草笛光子と今村ねずみ、それぞれ松竹歌劇団(SKD)、THE CONVOYで活躍した経歴を持つふたりのダンスシーンはもちろん、タンゴの時は大胆な花柄のドレスと黒の上下にウェーブヘア、ワルツではピンクのエレガントなドレスとタキシードいうように、ダンスの種目に合わせて着替える二人の衣裳も見所です。


 

<ストレートプレイ>「6週間のダンスレッスン」 

●博品館劇場
●原作=Richard Alfieri、翻訳=常田景子、演出=西川信廣
●出演=草笛光子/今村ねずみ