映画『オーバー・ザ・リミット 新体操の女王マムーンの軌跡』の新たな公開日が決定

公開が延期されていた映画『オーバー・ザ・リミット 新体操の女王マムーンの軌跡』が、6月26日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリーほか、全国順次ロードショー公開される。

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© Telemark,2018

"新体操の女王マムーン"=マルガリータ・マムーン(リタ)は、世界選手権では7つの金メダルを獲得し、2016年のリオデジャネイロ・オリンピックでは 個人総合金メダルを獲得した、新体操王国ロシアの代表選手である。
この映画は、リタがリオデジャネイロ・オリンピックで金メダルをとるまでの 道のりを追ったドキュメンタリーだ。東京オリンピックを控え、オリンピック種目でもある新体操には注目している人も多いだろう。ふだん私たちは優雅に手具を操作し、しなやかに踊る競技中の姿しか見ていない。もちろんその裏にはつらい練習をくり返し、地道な努力があるということは想像できるが、この映画にはその想像をはるかに超える選手の厳しい生活があった。
日本でも多少はあるのかもしれないが、国を背負って戦う「ロシア」という特別な国ならではの選手、コーチの様子が、つぶさに写し出されている。

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リタを指導するのは、アリーナ・カバエワなど、数多くのオリンピック金メダリストを育て上げたイリーナ・ヴィネルと、彼女を幼少期から指導していたアミーナ・ザリポア。イリーナの指導は特に精神面において極めて厳しいといわれていて、リタに掛けられる指導の言葉を聞いていると見ているこちらまでつらい気持ちになってしまう。

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練習場でも試合会場でも、ほぼ明るい表情を見せることがなかったリタが、つかの間の自由時間に恋人や家族と過ごしているときの表情は笑顔がありリラックスしていて、唯一「ホッ」とする場面だった。それだけに、また、練習に戻っていくときのリタの重い気持ちに共感できた。
監督は自身も新体操やダンスの経験があるというマルタ・プルス。彼女は、リタが自分のしていることに対して喜んでいる姿を見たことがないと語っている。輝かしい成績を収め、名声も手に入れたアスリートの知られざる感動的物語だった。

『オーバー・ザ・リミット 新体操の女王マムーンの軌跡』 

<新たな公開日が決定>
6月26日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリーほか、全国順次ロードショー

公式サイト:http://otl-movie.com


監督:マルタ・プルス
出演:マルガリータ・マムーン、イリーナ・ヴィネル、アミーナ・ザリポア、ヤナ・クドリャフツェワ
配給:トレノバ、ノーム

原題:Over the Limit/2018年/ロシア語/74分/ポーランド、ドイツ、フィンランド

1/19(日)、この映画の試写会のあと、新体操日本代表強化本部長の山﨑浩子さんと、フェアリー ジャパン POLAの団体メンバーより6人が登壇しトークショーが開催された。

映画『オーバー・ザ・リミット』チケットプレゼントキャンペーン

こちらのキャンペーン期間は終了しました。
なお当選者さまがお手持ちの鑑賞券は、新たな公開日以降にそのままご使用いただけます。

ステージ & ワークショップ/シネマ

布施川 和美 Text by Kazumi Fusegawa

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