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[2006.03. 5]

間もなく開幕、バレエ・ファンタジー『ア ビアント』のリハーサル

間もなく開幕、バレエ・ファンタジー『ア ビアント』のリハーサル

 高円宮憲仁親王殿下の三年式年祭にあたり、新作バレエが世界初演される。牧阿佐美バレエ団の創立50周年を記 念して上演される『ア ビアント』である。  台本は作家の島田雅彦、音楽は初めて本格的なバレエ音楽の作曲と取り組む三枝成彰、演出・振付は牧阿佐美、振付を三谷恭三と気鋭のドミニク・ウォルシュが 共同であたる。美術はイタリアを代表する世界的な美術家ルイザ・スピナテッリが務める。
東京発の最新のバレエ、牧阿佐美バレヱ団のダンサーたちが華やかに踊る時空を超えた壮大なファンタジー『ア ビアント』のリハーサルが公開された。

中野の牧阿佐美バレエ団のスタジオ。
新作バレエへかける想いが集結した熱気が感じられる。色とりどりの稽古着のダンサーたちが思い思いにストレッチをしている。
ムトラ・バーキン、塚田渉、菊地研、京當侑一龍、邵智羽、徳永太一という大型男性ダンサー6名のボレロでリハーサルが始まった。ギャラリーや壁の際ぎりぎりまで使った力強いダンスが繰り広げられる。真近で見る男性ダンサーの躍動感溢れる踊りは迫力満点。
そして若く美しい二人のソリスト、伊藤友季子と青山李可を中心にコール・ドがからむ24名の踊りが華やかに続いた。
主役カナヤ役の吉田都、リヤム役のロバート・テューズリーとダブルキャストで踊る田中祐子と逸見智彦による森のシーン。冥界の女王役の草刈民代、吉岡まな美が菊地研などと踊るシーンが、演出・振付の牧阿佐美が見守る緊迫した雰囲気の中で演じられる。

ひとつのシーンのリハーサルが終ると、踊り終ったダンサーたちに牧阿佐美が注文をつける。劇中人物の心や気持ちを語り、パートナーとの動きの細部を調整する。すると方向性が見えてくるのだろうか、明らかにダンサーたちの集中力が高まる。
こうして部分部分の振付を創りながら、ほかの振付家とドラマ全体の流れを調整していくことになる。
真っ白いキャンパスにダンサーの身体の軌跡で、新しい絵を描いていくことはたいへんな作業なのである。リハーサルをみてますます、初日が待ちどうしくなった。

* 3月16日~18日、オーチャ-ドホール
関口紘一