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【情報】ルラ・ワシントン・ダンス・シアター45周年記念公演で日本人ダンサー、笠原こずえが踊る

2025年8月23日(土)ハリウッドのThe Ford Theatre(フォード劇場)にて、アフリカ系アメリカ人振付家ルラ・ワシントンが1979年に創設した名門ダンスカンパニー、Lula Washington Dance Theatre(ルラ・ワシントン・ダンスシアター)の創立45周年記念公演が開催される。
ルラ・ワシントンは、ロサンゼルスを拠点に、文化的多様性と社会問題をテーマにした作品を発表し続け、アメリカ現代舞踊界において確固たる地位を築いている。アフリカン、モダン、バレエ、パフォーマンスアートを融合させた独自の振付スタイルは高く評価されており、社会と密接に向き合いながら、舞踊を通して人間の尊厳と希望を表現し続けてきた。また、映画『アバター』やディズニー映画『リトル・マーメイド』の振付にも関わるなど、映像作品でも活躍している。

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© Sol Washington

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© E. Mesiyah McGinnis

本公演では、ルラの作品の他、アメリカ現代舞踊の歴史を築いた三人の巨匠、マーサ・グラハム、タリー・ビーティ、ドナルド・マッケイルの代表作も上演される。グラハムはモダンダンスの創始者として知られ、ビーティは黒人文化と社会問題を舞台で鋭く描き、マッケイルはアフリカ系アメリカ人の経験を表現した作品で高く評価されている。さらに、ルラの娘で振付家のタミカ・ワシントン・ミラーによる新作も披露される。

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笠原こずえは、マーサ・グラハム振付のソロ作品『Satyric Festival Song』、ドナルド・マッケイル振付の『 Songs of the Disinherited』に加え、ルラとタミカの両作品にも出演。アメリカ現代舞踊の歴史や文化、社会的背景を色濃く反映した作品で、笠原は単に踊るだけでなく、それぞれの作品が持つ時代性や意味を学び、身体を通して表現することを大切にしている。作品の文脈を理解し、背景にある文化や社会への洞察を持って舞台に立つ姿勢は、教養あるダンサーとしての資質を感じさせる。歴史的に重要な作品の主要メンバーとして舞台に立つことは、めったにない快挙であり、彼女の確かな実力と表現力を物語っている。
笠原は神奈川県横浜市出身。4歳よりT.K. Ballet Academyにて柿沼田鶴子、金井利久に師事しクラシックバレエを学ぶ。青山学院大学文学部英米文学科を卒業後、ロサンゼルスに渡りサンタモニカ・カレッジでダンスを専攻。2019年よりLula Washington Dance Theatreに所属し、公演出演のほか、カンパニークラスの指導や芸術監督の補佐、地元学校でのダンス教育活動にも取り組んでいる。

このような大きな舞台で45周年を祝う機会を通じて、笠原の存在を多くの人に知ってもらうきっかけとなればと願っている。名の知られたスターではないかもしれないが、歴史的作品を通して時代と向き合い、自身のルーツとは異なる文化を深く学びながら舞台に立つ彼女の姿は、同じように夢を追う人々に静かな勇気を与えるだろう。

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Lula Washington Dance Theatre 45th Anniversary Celebration

【公演概要】
日時:2025年8月23日(土)6時半開場 8時開演

会場::The Ford Theatre(2580 Cahuenga Blvd E, Hollywood, CA)

出演:Lula Washington Dance Theatre

チケット情報
https://www.theford.com/events/performances/4075/2025-08-23/lula-washington-dance-theatre

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