【情報】芸劇dance 中村蓉ダブルビル 邦子狂詩曲[クニコラプソディー]
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2つのアプローチで向田邦子の世界を奏でるダブルビル
リクリエーション×新作
ダンス・音楽・演劇の要素を取り入れて描く『花の名前』×コンテンポラリーダンサーの鍛えられた身体で描く『禍福はあざなえる縄のごとし』
向田邦子が綴るスリリングな人間関係を2つのアプローチで描きます。
文学作品を度々題材に、才能を濃密に発揮し、高い評価を得て多彩に活躍するダンサー・振付家の中村蓉。
2023年には、東京芸術劇場にて一般参加型のダンスワークショップ企画「芸劇danceワークショップ」の講師を務め、ヴァージニア・ウルフ『オーランドー』を題材にダンス作品の創造の過程から楽しみ味わうワークショップに挑戦。一般公募で集まった多彩なメンバーと約2ヵ月の濃密な時間を重ね、シアターイーストでの発表公演を大成功に導きました(芸劇danceワークショップ2023発表公演『√オーランドー』)。
今回は、東京芸術劇場が注目する、上質なダンス作品を創造する新進気鋭のアーティストとタッグを組んで公演を実施する芸劇danceシリーズとして、中村が研鑽を重ねてきた向田邦子原作ダンス作品のリクリエーション&新作のタブルビルに挑みます。
振付・構成・演出 中村 蓉 コメント
『花の名前』を題材に作品を創ったとき、学んだことが2つあった。ひとつは「物言わぬ、物の佇まい」。向田さんの小説に登場する電話機やじゃがいもの芽は、在るだけで、それを扱う人間の本音を雄弁に語る。物の、研ぎ澄まされた身体性に魅せられた。もうひとつは「自分を外に置く」こと。興味の濃淡に関わらず、小説で語られる要素全てに向き合うことで私の視野は広がった。そして今「外に置いた自分と、どう付き合うか?向田さんは、どう自分自身と対峙したのだろう?」そんな問いを持って向田さんのエッセイをもとに新作を創っている。
学びを得てさらに小説を"遊び"尽くすリクリエーションと、エッセイで繰り広げられる「記憶の連想ゲーム」に究極の身体で挑み人生の紆余曲折の体現を目指す新作。どうぞ、お楽しみに。
芸劇dance 中村蓉ダブルビル 邦子狂詩曲[クニコラプソディー]
振付・構成・演出:中村蓉
2024年8月9日(金)〜12日(月・休)
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京芸術劇場 B1F)
『花の名前』(再再演)
出演:福原冠・和田美樹子・中村蓉
ピアノ演奏:長谷川ミキ
『禍福はあざなえる縄のごとし』(新作)
出演:島地保武・西山友貴
チケット一般発売:6月21日(金)10時より
先行発売:6月6日(木)10時より6月20日(木)23時59分まで ※先行割引あり
【一般お問い合わせ】
東京芸術劇場ボックスオフィス
WEB|https://www.geigeki.jp/t/ ※24時間受付(メンテナンスの時間を除く)
電話|0570-010-296(休館日を除く 10:00~19:00)
※一部携帯電話、PHS、IP電話からはご利用いただけません。
窓口|10:00~19:00(休館日を除く)
公演公式サイト:
https://www.geigeki.jp/performance/theater369/
芸劇dance 中村蓉ダブルビル 「邦子狂詩曲」
『花の名前』
撮影:前澤秀登
芸劇dance 中村蓉ダブルビル 「邦子狂詩曲」
『禍福はあざなえる縄のごとし』
撮影:前澤秀登
【コメント】 中村蓉 振付・構成・演出
劇場で立ち上がり始めた二つの作品を眺めて、どちらも愛の話なんだ、と気がつきました。変わらない愛、変わっていく愛、偏愛、友愛、創作愛、向田邦子さんへの敬愛。
「愛」の漢字の由来は諸説ありますが、そのひとつに「人が後ろを振り返ろうとする心」を表したもの、という説があります。
ご覧くださる皆さまにとってこの公演が、ゆっくりこれまでを振り返り、また前を向いて歩き出す力が漲るような一瞬になれたら幸いです。