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関口 紘一
[2014.08. 6]

パリ・オペラ座バレエ団のオニール八菜が、ヴァルナコンクール銀賞受賞報告イベント、チャコット渋谷本店に登場!

去る7月29日に発表があったヴァルナ国際バレエコンクール2014で、シルヴァーメダル(ゴールドなし)を獲得したパリ・オペラ座バレエ団のコリフェ、オニール八菜が、チャコット渋谷本店に登場した。ヴァルナのシルヴァーメダル受賞、およびチャコットのモデル決定を報告するトーク・ショーが開催されたのだ。

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オニール八菜は日本とニュージーランドのハーフで、東京で生まれ8歳まで過ごし、バレエも習っていた。なので、チャコットではその幼い日に、シューズのフィッティングをしたことを記憶している社員もいた。
入団一年目の昨年のオペラ座の昇進コンクールでは、見事トップでコリフェにとなった。そして今回のヴァルナでシルヴァーメダル獲得。まさに待望久しい前途洋々の日系オペラ座ダンサーの出現である。そして、ついに日本語を自由に話すエトワール誕生か、などと気の早いバレエ雀の間では、早くも気をもむ人さえいる。
それもそのはず、と思わせる素晴らしいプロポーションを燃えるような真っ赤なワンピースに身を包んで、今や遅しと待ち構える人たちが集まる、チャコット渋谷本店4階に、大きな拍手に迎えられて姿を現したオニール八菜。彫りの深い典型的な美女顔だが、軟らかく優しさを感じさせる表情を湛えている。こういう印象が「周りから日本的とよくいわれる」ところかもしれない、と手前勝手な観測をした。

早速、MCによりトークが始まった。
「まずは今年7月、ブルガリア第2の都市ヴァルナで行われた国際バレエコンクールの話題から。
決勝ラウンドでは、クラシックは『ドン・キホーテ』のキトリのヴァリエーション、コンテンポラリーはウェイン・マクレガーがパリ・オペラ座バレエ団に振付けた作品を踊りました。審査から発表まで中一日あったので、少しやきもきしましたが、受賞できてとてもうれしいです。『ドン・キホーテ』はオーレリー・デュポンから習いましたが、物語の主人公の気持ちを、非常に細かいところまで丁寧に教えてもらえましたので、たいへん助かりました。オーレリーにはたいへん感謝しています。それからその前にコンクールで踊った『ジゼル』は、アニエス・ルテステュに教えてもらいました。おかげでとてもナチュラルな気持ちで踊れました。アニエスにもとても感謝しています。
パリ・オペラ座のダンサーでは、最近、エトワールに昇格したアルビッソンも尊敬しています。
オペラ座の昇進コンクールでコリフェにトップ合格したことはとてもうれしかったです。私にとっては初めての昇進コンクールだったので、夢中で、普段はコールドだけど、ソロで踊れるチャンスを与えられてのはラッキー、というくらいのリラックスした楽な気持ちで踊ったことが良かったのだと思います。
来シーズンは9月20日から、まず『エチュード』があってツアーもあり、コンテも踊ります」と、いくつかの質問に答えて語った。何時ものクラスはもちろん、フランス語で受けている訳だが、日本語で細かい表現もしっかり話した。

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続いて観客の人たちからの質問。

----私は表現がうまくできないのですが、どうしたらいいでしょうか
「そうですね、恥ずかしがらずに100パーセント以上に強く表わす気持ちでチャレンジしてください」

----何でお名前に8がついているのですか。
「私は8日に生まれたからです」などといった、一般の方々ならではの可愛らしい質問があり、会場中に微笑みが溢れた。これから一緒に踊ってみたいダンサーは? という問には「たくさんいて決められませんが、エルヴェ・モローとは踊れたらいいなと思っています」とも話した。そして笑顔に包まれたサイン会や撮影会が行われ、参加者みんなが大いに満足して、和気あいあいのうちに、パリ・オペラ座のバレリーナ、オニール八菜を囲むトークショーは終了した。
そしてこのイヴェントの後は、オニール八菜いつかは一緒に踊りたいと語ったエルヴェが踊る、オーチャードホールの「エトワール・ガラ」の会場へと向かった。