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[2010.10.18]

ミュージカル『赤毛のアン』脚本家ドナルド・ハーロン氏来日

9月7日より、自由劇場で上演中の劇団四季ミュージカル『赤毛のアン』。
日本でも有名な原作を1964年にミュージカル版を脚色したドナルド・ハーロン氏が来日し、初観劇した。
終演後は日本語を交えて賛辞を送ったハーロン氏と出演者が舞台上で歓談し、その後ハーロン氏はマスコミの取材に応じた。

ハーロン氏
「カナダで生まれた『赤毛のアン』は、四季のおかげで日本でも大変元気です。素晴らしいミュージカルです!おめでとうございます。
この台本を46年前に始めましたが、そのとき30歳でいま86歳です。白黒テレビの時代に台本を書かせてもらいました。
マシューの役を是非やって下さいと言われたこともありますが、歌うとキーが変わってしまうので、自分の作品を自分でダメにしたくないのでお断りしました(笑)。今回、すばらしいマシューさんに会えて嬉しく思います」

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----日本版の劇団四季のミュージカル『赤毛のアン』をご覧になった感想は?


ハーロン氏「本当にすばらしい。ダンスも素晴らしいし、四季のミュージカルは素晴らしいと耳にしていましたけれど、本当にその通りでした。農夫や郵便局員役の人たちも踊っていましたが、素晴らしかったです。

-----日本版の舞台美術はいかがでしたか?


ハーロン氏「ほとんど自国と変わらないですね。自分の国にいるような気がしました。馬もすばらしかったです」

----初めて作った30代の時と今ではどう違いますか?

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ハーロン氏「全然違いますね、まず最初は白黒テレビのショーでやった時。トロントでありまして、その翌日にニューヨークに発ちまして、その後10年トロントへは戻りませんでした。それでニューヨークに10年間いた後に、いろいろあって舞台の作品になったので、初めて自分はまたカナダに戻ることができました。
四季のプロダクションが素晴らしいと言うことを何度も何度も聞いていたのですが、なかなか来ることができませんでした。この劇場はこの作品をやるのに、サイズ的にもとてもふさわしいと思います」

----「赤毛のアン」はとても長い小説ですが、それをミュージカル化するにあたって脚本を書く際に苦労されたことや、アイスクリームのシーンがありますがこだわりなどは?

ハーロン氏「アイスクリームの歌は、ニューヨークの図書館でアイスクリームの作り方を調べながら作りました。
アンの想像力があるために、長い作品ですがミュージカルにしたかったのです。意図はそこにあります。その想像力を伝えるためには音楽が必要でした。
私には3人娘がいますが、一番下の子が生まれる前、8歳と6歳の娘にこの本を読んであげました。ミュージカルの台本を書くときに、またオリジナルの本をまた読み直して始めたのですが、それは娘達が小さい時に読んであげた本で、舞台化しようとしたときは娘達は18歳と16歳でした。そして娘達が大きくなり子供にまた本を読んであげ、孫にひ孫にと、どんどん伝えていってこの作品を紹介してあげられると思っています。
ノーマン・キャンベルという作曲家が天国にいますが、この作品が本当に大事に大事に伝わっていくと信じておりましたので、天国にいるノーマンもきっと知っているはずです」

----最後に日本の観客に一言。

ハーロン氏
「今日、自分自身で四季の素晴らしいミュージカルをこの目で観た、と(マスコミの)皆さんに伝えていただきたい。
今日、私が目にしたものにはスリルを覚えるほど興奮しました。素晴らしかったです。ありがとうございました」

『赤毛のアン』は10月31日(日)まで、自由劇場で上演中。

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