reporter:粟野武幸
[2004.05.10]

No.2 TAPダンス編

タップと言えば「年末かくし芸」で堺正章や小堺一機がやっていたな・・・といった程度の記憶、タップの「タ」の字も知らない僕がどういう経緯かChacottカルチャー・スタジオのレッスンを受けさせて頂くことになった。感謝感謝☆

事はブロードウェイミュージカル「42nd street」を観たことにより始まった。
それまでの「タップっていうのは“髪をポマードでペッタリ・顔はのっぺりした人がすました顔でリズムを刻む”モノ」という、訳の分からない僕の偏見が、この舞台を観ることで一瞬に崩れ去った。
二本しかない(はずの)足から繰り出されるそのリズム、軽やかさの中にも圧倒的な迫力。シューズの金属音が舞台を飛び越え、観客全ての心に直接響いてきた。

「タップをやりたい!!」
観劇後、僕が率直に感じた思いである。そこで今回の体験レッスン、タップ希望で応募をしたのだ。
しかし、リズム感が皆無の自分にできるだろうか??そんな不安を優しく消してくれたのはチャコットのDance Cube担当さんである。「大丈夫ですよ、最初は誰でも初心者ですから・・・」と、その何のひねりも無い、しかしこれ以上ない慰めに甘え、今回モニター レッスンを受けさせて頂くことになった。
4月5日。→「むむむ!!」Chacott本店(@渋谷)。どう見ても男一匹では入りづらい雰囲気の、崇高な入り口を目の前に僕は怖気ついていた。しかし ここで諦めては何の変哲もない自分の足を楽器にはできない、と一念発起、店内に足を踏み入れてみた。・・・・・・・なーんだ、結構男いるじゃん、びびって 損した☆今まで入店しそびれていた男性の方、ご安心して下さい。いやホントに。

さてシューズ選び。タップシューズって何だかかしこまったモノかなぁ、って思っていたら、あら御洒落。
スニーカータイプもあるんですね。。これならカジュアルに履きこなせるということでミーハーな僕は即決でした。
割と大きいサイズまであったので(ちなみに僕は28cm)、馬(?!)の大足の人も安心です。“あら、Chacottブランドはお高いのではないのかしら??”とお思いの奥様・旦那様、値段も1万ちょいからあるのでビツクリ!!
店員さんも御丁寧にシューズの説明をして下さり、楽しくシューズ選びができました。

サイズをチェックして、念入りに履き比べ。
ずらりと並ぶダンスシューズ。タップのシューズにも種類がたくさんあります。男性用は写真右の革靴タイプが一般的ですが、今回粟野君が選んだのは真ん中の写真のスニーカータイプ。「カッコイイ!これが良いです」と即決でした。Hip Hopやストリート系のダンスにタップを取り入れて踊る人は、このスニーカータイプがおすすめです。
こ ちらは女性用。つま先とかかとにチップという音を出すための金属がついています。色々な種類がありますが、初めての場合は低め・太めのヒールのシューズが 履きや様すいです。ベルト、ひも、Tストラップなどデザインは様々。編み上げタイプはヒールもやや高め、細めで2足目に購入する人が多いとか。舞台に向け てカラー物でオーダーする方もいます。
いよいよレッスン!!緊張しまくり、足より先に既に心臓が16ビートを刻んでいる僕に、受付にいたカルチャースタジオ担当のダンディーなおぢさま(!)は熱くダンス論を語って緊張をほぐしてくれました☆・・・・・できるなChacott。。

さて今回は渋谷スタジオ月曜13時からの「リズムタップ基礎、みすみ先生」のクラスを受講。
基礎と言えども見るからに難しそー・・・と冷や汗モノだったのですが、先生が「こちらがアシスタントです(笑顔)」と鶴の一声をかけてくれました。そうな んです、びっくりなことに先生とはまた別にアシスタントの方がいて、初めてレッスンを受ける人にはみっちりマンツーマンでしごいてくれるんですね。みっち り。

基礎クラスにも始めたばかりのホントの初心者と、何ヶ月か既にレッスンを続けてきている人がいるので、基礎クラスの中でもさらに初級・中級とわかれている感じなんです。
勿論、合間を縫ってみすみ先生も的確なアドバイスをしてくださいますよ。しかし、やってる事は別メニューというわけではなく、嬉しいことに初心者も経験者も一緒。何て言うか、同じステップを、出来る人は倍のスピードで打つってことです。
僕が一小節の間に「タカタカタカタカ」って打ってる間に出来る人は「タカタカタカタカタカタカタカタカ」て感じです(わかりにくくてすいません・・・。)

 

まずはレッスンが始まる前に“板引き”。粟野君、率先してスタッフのお手伝いをしてくれました。音が出るように、また床を傷つけない為に床に専用の板を引くのです。ちなみに、前回の「フラメンコ編」でもこの板を引いていました。 まずは先生がお手本を見せてくれます。レッスン前に「今日が初めてのレッスンです」とご挨拶したので、みすみ先生も初歩的なことからわかりやすく丁寧に解説してくれました。 トゥ(つま先)とヒール(かかと)を使って基本的なリズムのステップから練習です。タカタカタカタカ…。目で見て、音を聞いて、どうやってリズムを刻んでいるのか、身体に覚えさせていきます。

 

そういう訳で初心者といって特別扱いをうけることもなく、しかし的確なレッスンを施してくれることで充実感たっぷりでした☆「こりゃ、ひょっとしたひょっとしちゃうかもしれない!!」と思わせてくれるレッスン内容でした、みっちり。

タップに限らず男性受講者は確かに少ない、それは否めません。しかし実際受講してみてこれだけは言えます。「楽しい・格好良い・絶対モテる(笑)」。冗談 抜きにしても、相当楽しかったです。それ程敷居が高いものでもなかったですし。タップやその他のダンス、そしてChacottそのものに臆している男性諸 君!今こそ立ち上がり始めてみましょう!

 

粟野君の前にはアシスタントの先生。見えやすい位置でゆっくりなリズムのお手本をやってくれました。いくつかのステップのパターンを練習していきます。 最後はそれまでにやったステップをつなげて曲で踊ります。短いステップも組み合わせると振付をした“踊り”に!1回のレッスンでこんなに出来る様になるんだ、と見学していたスタッフ感動。

レッスン後、みすみ先生と
「身体を踊らすのがダンスじゃないんだよ、踊る者・観る者の心が踊れば、それが立派なダンスなんだよ」との名言を誰かが言ったような、言ってないような。ま、言ってないんですけど。なんじゃそりゃ。
さぁ、中山秀ちゃんがかくし芸で調子に乗る前にタップを上手くならなければ!そう心に誓った僕でした。ここまで駄文レポートに付き合ってくださった方(いるかな?)有難う御座います。
それでは皆様ごきげんよう!!
 
☆tk☆

 

■今回教えていただいたのは…

みすみゆきこ先生


7歳よりクラシックバレエを始め、後にモダン、ジャズ等を学びながら数々の舞台、イベント、テーマパーク等に出演。
1985年にタップの世界へ。翌年より毎年ニューヨークに渡り、ヘンリー・レタン氏にシアタータップ、ブレンダ・バッファリーノ氏にリズムタップを学ぶ。
日本では加藤邦安氏に師事し、1990年Jam Tap Dance Company設立メンバーの中心として活躍。Tap Dancin’シリーズ等で振付・振付助手・ダンスキャプテンを担当。
1992年~95年まで、カリフォルニア州に在住し、パフォーミングアーツやダンススタジオで講師をつとめる他、Festival等に参加。
フジTV「ポンキッキ」、カクテルショー、老人ホームの慰問、大阪タップフェスティバルのゲスト出演、米軍キャンプでのLive等、舞台以外にも色々な事にチャレンジしている。
1993年、96年には巨匠Jimmy Slyde氏と共演し、振付・振付助手・ダンスキャプテンの他通訳もこなし、Slyde氏からその多才さを絶賛され、後のアメリカ生活では、公私共にSlyde氏に支えられた。
セントルイスタップフェスティバル、ニューヨーク タップフェスティバル出演。
現在はフリーとなり、後輩の指導に励む一方、現役パフォーマーとして舞台・イベントに出演、振付もしている。