『英国ロイヤル・バレエ・ハイライト』  

 ロンドンのコヴェントガーデン・ロイヤル・オペラハウスで収録された、英国ロイヤル・バレエの傑作のハイライト集である。

『くるみ割り人形』は、レスリー・コリアとアンソニー・ダウエルが踊ったピーター・ライト版。ドロッセルマイヤーの甥が登場するヴァージョンである。「ネズミ軍とおもちゃの兵隊の戦い」「クララとドロッセルマイヤーの甥のデュエット」「雪の精のワルツ」「グラン・パ・ド・ドゥ」。

マクミランの『ロミオとジュリエット』は、アレッサンドラ・フェリのジュリエットとウェイン・イーグリングのロミオ。この作品の決定版といっていいだろう。「ロミオとジュリエットの友人」「ジュリエットのヴァリアシオン」(1幕)「ジュリエットの寝室でのパ・ド・ドゥ」。

コリアとマイケル・コールマン、ブライアン・ショウによるアシュトンの傑作『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』からは「かまの踊り」「糸車の踊り」「祝福の踊り」。

マクミランが振付けてジェニファー・ペニーとダウェルが踊った『マノン』からは、「デ・グリューの寝室でのパ・ド・ドゥ」「説得」「ニューオリンズの港」「沼地」が収められている。

 英国ロイヤル・バレエのドラマティックな傑作舞台のエッセンスを、じっくりと堪能でき、手元に置いて何度も繰り返してみたくなる素晴らしいDVDである。

『英国ロイヤル・バレエ・ハイライト』
約59分
ワーナーミュージックジャパン
\4,935
(本体価格¥4,700)


『くるみ割り人形』スウェーデン・ロイヤル・バレエ


『くるみ割り人形』の初演版は、プティパが台本を書きチャイコフスキーが作曲しイワノフが振付けた。原作はドイツの幻想作家E.T.A.ホフマンとなっている。スウェーデン・ロイヤル・バレエの『くるみ割り人形』には、「あるいはペッテルとロッタのクリスマス・イヴ」というサブタイトルが付けられている。というのは、スウェーデンの有名な絵本作家エルス・ペスコウの世界と、プティパ/イワノフ版を組み合せて振付けているからである。

 振付は、台本にも参加しているペール・イズベリー。スウェーデン・ロイヤル・バレエのプリンシパル・ダンサーで、振付作品もバレエ団に提供している。また、中国国立バレエは、イズベリー振付の『コッペリア』をレパートリーとしているが、こちらは原作ホフマンとしかクレジットされていない。

 孤児の兄妹のペッテルとロッタはクリスマス・イヴに、3人のおばさんが切り盛りしているパーティによばれる。パーティにはエルス・ベスコウの絵本に登場するような人物が集っていて、さまざまなちょうど『くるみ割り人形』みたいな出来事がつぎつぎと起きる‥‥。スウェーデンのクリスマスを彩るジンジャークッキー、ペパーミントロック、クラッカー、スノーマンなどとねずみや雪の精などのお馴染みのキャラクターも登場して、奇想天外で楽しい物語が繰り広げられる。

(荒部 好)



『くるみ割り人形』全2幕
TDKコア株式会社
92分
\5,040
(本体価格¥4,800)


 

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