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関口 紘一 
[2009.04.28]

舞踊批評家協会賞授賞式が開催された

桜前線北上中の4月18日(土)、日本の舞踊批評家協会が毎年贈呈している、舞踊批評家協会賞の授賞式がNHK青山荘で開催された。今回は第40回を迎える節目の年に当たる。
好天にも恵まれて表参道の青山荘では、12時から授賞式が始まった。

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まず、舞踊批評家協会賞の贈呈では、石井清子は公演の直前のため代理で弟の石井紀男が出席。メッセージの代読もあった。長年の地域に関わる活動の 功績などを伊藤喜一郎委員が紹介した。
続いて舞踏の大森政秀。「域--ZONE2008--あたりまえという 不思議に ふれている」というタイトルの天狼星堂公演を古沢俊美委員が称揚し、大森政秀が喜びの言葉を語った。
つぎに、金森穣も公演直前のため、夫人の佐和子(井関佐和子としてNoismの創立以来のメンバーで素晴らしいダンサーでもある)が代理で出席。関口紘一委員が金森穣が育てたNoismのコンテンポラリー・ダンスのカンパニーとして優れている点を紹介した。
日本舞踊からは花柳基が「基の会」の『黒塚』における秀逸な演技に対して受賞。石川健次郎委員から詳細が語られ、花柳基から受賞の弁が述べられた。
新人賞には西田佑子が受賞。西田佑子はフリーでありながら、日本で一番たくさんの舞台を踊っているバレリーナの一人。関口紘一委員の紹介と西田佑子の受賞の弁。日本舞踊の花柳寿太一郎も新人賞を受賞。舞踊「清元・流星」での柔軟な表現力が評価された。藍本結井委員の紹介と花柳寿太一郎の受賞の弁があった。花柳基、寿太一郎両名の師匠に当たる寿輔も出席しており、佳き日となった。

13時より、同じ青山荘でパーティが開かれ、受賞者と関係者、批評家協会委員の交流がはかられた。この席上では、すでに批評家協会は卒業されたが現在、日本の舞踊界で信頼の厚い山野博大が、この賞は舞踊の各分野に渡り、重複受賞の制限がないので「その時代の舞踊の動向を反映していて貴重」と挨拶し、乾杯の音頭をとった。
山野の言葉の通り、現状では舞踊家たちがジャンルを越えて交流する機会はほとんどない。その良い機会に恵まれたからか、日本舞踊家とバレリーナ、舞踏家とコンテンポラリー・ダンサー、そのほかの組み合わせの会話があちこちで花開き、楽しげな笑い声も聴こえてきた。(敬称略)