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香月 圭 
[2017.06.11]

南仏モナコの街全体が巨大なダンスホールに!
ジャン=クリストフ・マイヨー率いるモンテカルロ・バレエのユニークなダンスの実験的祭典『フェット・ド・ラ・ダンス』

南仏リヴィエラのモナコ公国は、セルゲイ・ディアギレフが1911年に《バレエ・リュス》の本拠地としたバレエ史における重要な場所。バレエ団不在の時代もあったが、1985年に故グレース王妃の長女カロリーヌ公女によってモンテカルロ・バレエ団が創設された。1993年から芸術監督を務めるジャン=クリストフ・マイヨーは、バレエ・リュスの作品の復活上演や古典作品の新解釈、モダン、コンテンポラリー作品に挑むなど幅広い活動を続け、注目を集めている。2015年の来日公演で踊り評判となった小池ミモザをはじめ、田島香緒理らの日本人ダンサーも活躍している。

この夏、マイヨーは王立劇場の舞台を飛び出し、モナコの街にダンスの祭典『フェット・ド・ラ・ダンス』を“仕掛け”、「観客を踊らせる」というミッションのもと、250名にも及ぶプロやアマチュアのダンサーが街中に繰り出す。
マイヨーは語る。「舞台ではその構造ゆえに、どうしても観客とアーティストの間に見えない壁が生まれる。このフェスティバルでは、そうした垣根を取り払い、一夜限定で観客もわれわれアーティストとともに踊る。老いも若きも、プロもアマチュアも初心者も、モナコ市民も観光客も夜明けまで踊り続けよう!」
カジノ広場は午後6時から翌日午前2時まで8時間もの長時間にわたって巨大な屋外のダンスホールに変貌する。クラシックやコンテンポラリー作品だけではなく、ヒップホップやフラッシュモブなどのストリート・ダンスを、モンテカルロの街全体で俯瞰的に見せていく。
構想を聞いただけで、ワクワクしてくる南国の光が感じられるダンスのフェスティバルが間もなく開幕する。

170611news01.jpg©Michal Batory

『フェット・ド・ラ・ダンス』
2017年7月1日午後6時〜7月2日午前6時。モンテカルロ カジノ広場。入場無料

【プログラム】
18:00 開会式
18:05 ダンスマラソン・キックオフ
事前に選ばれたカップルが夜更けまでタンゴ、アフリカン、サルサ、ジャズ、ロックなど様々なダンスを踊り続ける。審査の結果、優秀賞が最後に決定する。
18:10 巨大バー 
カジノ広場に巨大なバーが設置され、バレエ・マスター、リシャール・クドレーの指導によりモンテカルロ・バレエ団メンバーやゲストダンサーがウォームアップを行う。観客の参加可。
18:50 アントニオ・カストリニャーノのコンサート
イタリア、プーリア州のタンブレッロ(その地方に伝わる伝統楽器で大型のタンバリン)奏者で歌手のアントニオ・カストリニャーノが、彼の楽団を伴い、サレント地方の「タランテラ」などの伝統音楽を奏でる。
19:00 ホライズン・クロワゼによる竹馬曲芸ウォーキング

170611news02.jpg 巨大バー 170611news03.jpg 竹馬曲芸

19:50 ボールルームダンス
ワルツ、タンゴ、フォックストロット、ウィンナ・ワルツ、チャールストン、サンバ、ルンバ、チャチャチャ、ジャイブ、パソドブレなどのあらゆる種類のボールルームダンスを、熟練したダンサーたちが披露する。観客もパートナーとして誘われる。

170611news04.jpg ポールダンス

20:00 ポール・ダンス
世界に名を知られるマリオン・クランプとアマチュア・ダンサーによるデモンストレーションの後、観客もポールに触ってみよう。未経験者向け集中講座。
20:00 レトロ・ダンス
イタリアのアレッサンドロ・リストーリ&ザ・ポルトフィーノズがホテル・ド・パリに登場。アメリカン・バーは50年代ロックや映画『甘い生活』の世界へと誘う。
20:00 アウトドア・ワールドダンス
ダンスで世界一周。
タンゴ、ジャズ、ラティーノ、フラメンコ、モナコの民族舞踊パラディエンヌ、ベリーダンス、アフリカン・ダンス、ストリート・ダンス、タヒチアン・ダンスを観て実際に踊ってみよう。
22:30 YAMAKASI TIME
多くの映画の題材にもなっているフランスのパルクール・アクロバット集団によるパフォーマンス。命知らずのメンバーたちが生身の体であらゆる場所を忍者のように駆け抜けて移動していく。
23:00 ル・パタン・スケーティング・トゥループ
スケート競技のチャンピオンたちが勢揃いしたカナダ出身のグループが、フィギュアスケートのルールを大変革して行う驚異のパフォーマンス。
23:30 ポケモン・クルー ヒップホップ・デモ
世界的に知られるヒップポップグループがバトルで技を競い合う。
0:00 モンテカルロ・バレエのためのジャン=クリストフ・マイヨ―作品―アントニオ・カストリニャーニョの音楽との対峙
ジャン=クリストフ・マイヨ―がこのダンス・フェスティバルのために創作した作品。モンテカルロ・バレエ団がカジノ広場の舞台につくとアントニオ・カストリニャーノの楽団が立ち上がり挑発する。
0:30 モンテカルロ・バレエ団との巨大フラッシュモブ
今回のフラッシュモブのダンス動画がモンテカルロ・バレエ団ウェブサイトにアップロードされているので、ステップを予習した観客はモナコ最大の屋外フラッシュモブに参加できる。
https://www.youtube.com/watch?v=etCTYpECqMc
0:45 オープンエア・ダンスフロア
カジノ広場が最新のエレクトロ・チューンのビートに乗る。 

170611news05.jpg モナコの伝統舞踊「パラディエンヌ」 170611news06.jpg パルクール・アクロバット

1:00 ライト・ディスプレイ
ダンスフェスティバル終盤、カジノ広場正面がライトアップされる。
2:00 DJグレッグ・ブーストによるオペラハウス・クラビング
DJグレッグ・ブーストのリードによってモンテカルロのオペラ・ガルニエが世にも高級なダンスフロアに変貌。
2:00 サイレント・ディスコ
グレッグ・ビースト・ミックスの音に対抗して屋外ではヘッドフォン1000台が貸し出される。

モナコ公国モンテカルロ・バレエ『フェット・ド・ラ・ダンス』公式サイト
http://www.balletsdemontecarlo.com/en/feaitesdeladanse

『フェット・ド・ラ・ダンス』予告編動画