ニュース

その他ニュース: 最新の記事

その他ニュース: 月別アーカイブ

 
[2009.09. 9]

森山開次、予言者ヨカナーンを踊る

news0909salome01.jpg

歌舞伎や大衆演劇の女方とは違った、“現代劇の女方”として独自の芸を確立している役者、篠井英介。彼が演出家・鈴木勝秀と組んでスタートした、現代女方の集大成ともいえるシリーズの最新作が登場する。
2007年の第1弾、テネシー・ウィリアムズの名作『欲望という名の電車』を皮切りに、昨年の第2弾では三島由紀夫の『サド侯爵夫人』を全員男性キャストで上演。第3弾で取り上げるのは、オスカー・ワイルドの『サロメ』だ。
『サロメ』は1892年に新約聖書をもとに書かれた戯曲。紀元30年頃のエルサレムを舞台に、ヘロデ王の寵愛を受ける義理の娘サロメの官能的な物語は、リヒャルト・シュトラウスの音楽と、サロメが生首に口づける衝撃的なイメージで有名だ。現在も、さまざまな解釈・演出によって世界各国で上演されている。
世界中でその背景となる文化を生かした上演がなされていることに倣って、今回は日本文化を生かした形での『サロメ』を作る試みだという。美術や衣裳、ヘアメイクのイメージも斬新だが、音楽と踊りも特徴的だ。三絃、箏、十七絃、尺八の生演奏を取り入れて、邦楽を使った音楽劇に仕立てる。そして、サロメが踊る「七つのヴェールの踊り」を日本舞踊に置き換えて披露する。
さらに注目は、ダンサー・振付家の森山開次が、サロメが慕う予言者ヨカナーン(新約聖書の洗礼者ヨハネ)役で出演する。
7・8月に帝国劇場で上演されたミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』では、鋭さの中にユーモアもまじえたヴァンパイア・ダンサーで ミュージカルファンを魅了したばかりだというのに、森山の活動の多彩ぶりに恐れ入る。自身のダンス公演でも、和の素材を用いた表現や、能にインスパイアされた『弱法師』『OKINA』を発表したり、能楽師の津村禮次郎との作品でまるでシャーマンのような踊りを見せている。日本文化を生かした演出での『サロメ』との相性はばっちりだろう。森山が、篠井英介×鈴木勝秀の世界にどんな新風を吹き込むのか、ぜひ劇場で確かめたい。

news0909salome02.jpg

【公演データ】
女方 : 篠井英介 × 演出 : 鈴木勝秀
シリーズ第三弾 翻案劇『サロメ』

  • ●10/19(月)~10/25日(日)
  • ●東京グローブ座
  • ●原作=オスカー・ワイルド
  • ●演出=鈴木勝秀
  • ●詞章=橋本 治
  • ●音楽=池上眞吾
  • ●出演=篠井英介/森山開次/江波杏子/上條恒彦
  • ●S席7,800円/A席6,000円/※学割5,000円(全席指定・税込)
  • ※学割は枚数限定、当日指定、東京音協のみ取扱)
  • ●お問い合わせ=東京音協 03-3201-8116
  • ※北九州、大阪、新潟公演あり。
  • ●公式サイトhttp://www.duncan.co.jp/web/stage/salome/