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関口 紘一 
[2014.11. 6]

アダム・クーパーのダンスと唄、そして12トンも降る雨、『雨に唄えば』濡れる楽しみがある!

1952年に公開されて大ヒットした映画『雨に唄えば』(ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン共同監督、ジーン・ケリー、ドナルド・オコーナー、デビー・レイノルズ主演)が、アダム・クーパー主演によるミュージカルとなって、東急シアターオーブで上演される。このミュージカルは、2012年2月にロンドンのパレスシアターで初演され、ロングランを続けていたが今年6月に千秋楽を迎え、最初の海外公演を日本で行うもの。スーパースター、アダム・クーパーも来日して、東急シアターオーブで約1ヶ月の限定公演が行われる。

1411rain01.jpg 撮影:阿部章仁

11月1日には、初日の開演にあたって主演アダム・クーパーと演出のジョナサン・チャーチが、シアターオーブのロビーで取材に応じ、同時にゲネプロが報道陣と一部招待された観客に公開された。
舞台衣裳の真っ白いフロックコート姿で登場したアダム・クーパーは、
「ロンドンに続いて日本で上演できることはエキサイティングだ。劇場もじつに素晴らしい。このカンパニーとは初めて踊るが、とても素敵な役なので、演じることがたいへん楽しい。
私にとって大切なことは、ジーン・ケリーと同じにならないこと。もちろん、ジーン・ケリーのことは尊敬しているけれど。
第二幕のブロードウェイ・バレエのシーンはダンスがたくさんある。さらにタップダンスのナンバーも楽しめる。日本の観客のみなさんには、素晴らしい劇場で濡れることを楽しんでほしい。私は東京ではしゃぶしゃぶを食べることを楽しみにしている。」と、抱負を語った。

また演出のジョナサン・チャーチは、
「この舞台は1952年に公開された映画に基づいているが、アダム・クーパーの魅力を観客に見てもらうように演出している。20世紀のサイレント映画からトーキー映画への転換期を舞台にしている。21世紀の今日では、3D映画『アバター』がロードショーされた時には、すべての映画が3Dになるかもしれないという雰囲気があって、この舞台の時代と重なった。
映画『雨に唄えば』は、今までにも舞台化されたことはあったが、今回のように12トンもの雨を降らせたのは初めてだろう。この雨中の演出はアメリカのテレビ番組で、プールの中で踊っているシーンを見て思いつき、観客も共に濡れる演出をした。私はとにかく、アダムが唄い雨の中で踊って恋をするシーンをみなさんに見てもらいたい。
ダンサー出身の俳優はとかく動きまわりたがるが、アダムは無駄な動きをせず、しかし経験を生かして軸のしっかりした魅力的な演技をみせてくれる。大スターの役であり、それにふさわしいスター性がある。
日本では京都に行って日本の旅館に泊まってみたい。」と、日本公演ができることにとても満足している様子だった。

1411rain05.jpg 撮影:阿部章仁

ゲネプロは、出演者みんながまったく本番と同じに気持ちのこもった演技をみせた。全体には、サイレント映画の制作現場をうまく様式化してショーアップしていた。
見せ場はやはり、一幕の終盤にアダムが夕立の激しい雨(12トンも)の中で、新しい恋を得た喜びを唄い踊るシーン。ステップごとに舞台床に溜まった水が大きく飛散。もちろん最前列から5、6列目あたりまでは、砂かぶりならぬ水かぶり席だ。アダムのファンであれば、彼のステップに乗せられたら水ならば甘い水に変わるのかもしれない。悲鳴を挙げながら水を浴びている様子は微笑ましかった。
もう一つは、第二幕の中盤で盛りあがるブロードウェイ・バレエだ。ここは振付も練られており、アダムとグループの踊りが軽快で楽しい。さらにこのダンスチームのキャプティン、ジェニー・レッグを中心としたミステリアスなダンス。ここは振付のアンドリュー・ライトも凝った振付を見せた。ダンスも唄もそして雨もじつに楽しい舞台だ。アダムと一緒に雨に濡れたい方はどうぞ劇場へ!

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撮影:阿部章仁(すべて)

ミュージカル『SINGIN' IN THE RAIN -雨に唄えば-』
●11/1(土)〜24(月)
●東急シアターオーブ
●演出=ジョナサン・チャーチ、振付=アンドリュー・ライト
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