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[2015.04.14]

新国立劇場 夏のこどもスペシャル劇場セット

新国立劇場で初となる、バレエ・ダンス・演劇の3ジャンル横断ファミリー企画についての制作発表記者会見が開かれた。

6月のダンス『サーカス』、7月の演劇『かがみのかなたはたなかのなかに』、バレエ「こどものためのバレエ劇場『シンデレラ』」の3ジャンル公演をフルセットで、または2種類を組み合わせてセットで観られる企画。登壇した近藤良平が「3公演全部観ても、先日娘と行った遊園地よりお得」と力説したように、10〜30%オフで観られるお得なセット券で、バレエ・ダンス・演劇の3公演をすべて見ることができる3公演フルセットのセット券には、夏休みの自由研究に活用できるという「新国立劇場大解剖ブックレット」が付く。
また、2公演をセレクトして組み立てられるセットには「あこがれの舞踏会セット(バレエ×ダンス)」、「おとぎの国のトラベラーセット(バレエ×演劇)」「フシギのトビラのカギセット(ダンス×演劇)」と、かわいらしいネーミングがされている。

各作品から主要な出演者・スタッフが10名が登壇し、作品について、また自身の子どもの頃の舞台鑑賞の思い出などを語った。

1504set01.jpg 森山開次

●ダンス『サーカス』
森山開次:演出・振付・アートディレクション・出演

僕自身がダンスを始めたのは大人になってからです。初めはダンスを自分の表現として模索している時間がだいぶ長く、自分のために踊っている時もあったと思います。踊りをやっていく中で、NHKの「からだであそぼ」という番組に出させていただいたことがきっかけで、子どもとの接点をいただきました。それからずっと、子どもに向けて作品を創っていくことをやってきています。
この作品は「サーカス」というタイトルですけれども、あくまでもダンスの公演としてダンスという表現の中でいろいろなアイデアを出し合いながら、ダンスでできるサーカスを目指して、子どもから大人まで楽しめる作品をつくっていきたいと思っています。

●演劇『かがみのかなたはたなかのなかに』
長塚圭史:作・演出・出演

今回の(近藤)良平さんと首藤さんと松たか子さんの4人で、2年前に「音のいない世界で」という作品を“子どもに開かれた”大人の演劇ということで新国立劇場でやらせていただきました。その時は世の中から音が奪われてしまったらどうなるのか、という世界の変貌を描いた作品をやりましたが、その時の感触のおもしろさ、4人で作っていくおもしろさをもう一度やりたい、というところから集まりました。
劇場の中で大人と子どもが同じ空間にいるというのは、大人にとって非常に豊かな時間で、子どもにとってはもちろんシンプルに新しいものに出会ったり新鮮な驚きがあり、それをそばで大人が感じるのはなかなか良い時間だと思います。
今回は楽しい作品になりますが、夏ということもありちょっとゾクリというか怖いものも少し見せながら、脅かしすぎないように作りたいと思ってます。前回は良平さんも首藤さんもほとんど踊りませんでしたが、今回はめっちゃ動いてもらっていますので、大いに期待していただきたいと思います。

近藤良平:振付・出演
この(セット券)企画、いいですね。3公演セットで6,800円ですよ!これは素晴らしいです。
子どもじみたことはやりたいと思っていないので、素直に自分たちのやりたい事を舞台にぶつけると思います。
前回は本当に台詞が多くて大変だったのでそれは阻止して(笑)、ダンスでもなく、台詞でもなく、舞台として一つ見せられたらと思います。
僕は南米にいたのでサッカーの時代が長いんですけど、日本に帰ってきて「ドリフターズ」を見た時、あれテレビで見てましたが舞台じゃないですか。生中継だったので、ショックが大きかったですね。8時から始まってぴったり時間で終わって、また来週も見られるって。あのライブ感は大きいですね。ほかはサッカーの試合しか見てないです(笑)。

首藤康之:出演
僕の劇場体験ですが、初めて意識としてあるのは、9歳のころに見た森繁久彌さんの「屋根の上のヴァイオリン弾き」というミュージカルです。奥さん役が淀かほるさんと、懐かしい面々でした。その時は大分だったんですが、九州はなかなかそういう舞台が来なかったんですけれど、ちょうど僕の誕生日にその舞台が来るということで、母がチケットを用意してくれて初めて劇場に入りました。チケットを誕生日までずっと持っていて、そのチケットをホワイエで切ってもらって、客席に入って。で、緞帳が上がったら全くの別世界が舞台の上で繰りひろげられて。すごく衝撃な印象があって、それからもう、一生ぼくはこの劇場空間の中で生きていきたい、と思った瞬間でした。
「屋根の上のヴァイオリン弾き」というのは、子ども向けの話では無いのですが、それでもずっと脳裏に焼き付いていて、そして今この仕事をしている流れにつながっているということで、今回は子どもの作品ということですが、それにこだわらずに、見に来た子ども達がパフォーマンスだけではなくて、新国立劇場の空間のすばらしさとか、そういったもの全てが思い出になって、少しでもこういったものに目覚めて、未来の舞台活動につながってくれたらと思います。

1504set02.jpg 長塚圭史 1504set03.jpg 近藤良平 1504set04.jpg 首藤康之
1504set05.jpg 小野絢子

●こどものためのバレエ劇場「シンデレラ」
小野絢子:シンデレラ役

こどもバレエの「シンデレラ」は1時間半くらいの時間の中に、すべてを凝縮したものになっています。バレエの全幕のストーリーがしっかり楽しめるような、美しい音楽、物語、踊りそのもの、美術。しっかり全部クラシックバレエの醍醐味が味わえる様な作品になっていますので、ぜひお楽しみに。
私は4つ上の姉がバレエをやっていたこともあって、物心ついた時から舞台というのは身近な存在でした。たくさんではないですが、人形劇やお芝居もよく母に連れて行ってもらいました。客席で観ているのに、見終わるといつも自分が登場人物になって一緒に舞台をやっているような感覚を味わっていて、その後1週間くらいは登場人物のまねをしたり踊ってみたりしていました。
「こどもバレエ」は4、5年続けてやっていますが、子どもというのは私たちにとっては実は怖い観客で、つまらないと寝てしまったり騒いでしまったり、気持ちがすぐに離れてしまうんですね。でもその反面、面白いと思ってもらえると会場はすごくあたたかくて、私たちも本当に勇気をもえらえる、そんなお客さまです。ですので、見終わったあとは踊って帰るくらいの舞台をお届けしたいと思っております。

米沢唯:シンデレラ役
私は小さい時から両親に連れられて、いろいろな劇場やお芝居に行きました。忘れてしまったものも多いですが、ずっと覚えているものの一つがマルセロ・マルソーのパントマイムの公演です。舞台の上には一人しかいないのに、女性と愛を語らったり、花が咲いたり、悲しんだり、いろんな物が見えるのが不思議でした。
私もそうやって、覚えてもらえるような舞台を作りたいと思います。がんばります。

長田佳世:シンデレラ役
私は『くるみ割り人形』という公演を観たのがきっかけで、バレエを始めました。それまで、バレエに触れたことも観たことも全くなかったのですが、その日の終演後には「私もバレリーナになる。あんな風な舞台に立ちたい、あんな衣裳を着てみたい」と、母にバレエを習わせてとお願いしたのを今でもよく覚えています。そんな私がこうして皆さまにバレエをお届けする立場になって、この夏一人でも多くの子ども達に、バレエや芸術、様々なものに触れて何かひとつでも感じていただけたら、と思っています。

細田千晶:シンデレラ役
今回、初めてシンデレラを踊らせていただきます。劇場のレパートリーにあるアシュトン版の「シンデレラ」が大好きで、同じプロコフィエフの素敵な音楽で、バージョンは少し違いますが踊れることをとても楽しみに思っております。
私は4歳からバレエを始めましたが、そのころ『白鳥の湖』を観たのが初めてだった様です。小さい頃は2ヶ月に1回くらいのペースで舞台を観る機会がありました。断片的にしか覚えていませんが、毎回わくわく楽しみにしていたのを覚えています。いま、舞台に立つ仕事に就いているということは、小さな頃に体験したことが少なからず影響しているのではと思います。また、毎日クラシック音楽を聴いて育ったのも、クラシックバレエを好きになったことにつながっていると思います。
やはり小さい頃の体験は大人になってからも大きく影響すると思いますので、今回の様にセットでいろいろなジャンルを小さなお子さんに観ていただいて、感性や個性を引き出して、将来の可能性を拡げることに繋がっていければと思いますし、またそのお手伝いができれば嬉しいです。

1504set06.jpg 米沢 唯 1504set07.jpg 長田佳世 1504set08.jpg 細田千晶
(左から)「サーカス」より 川瀬浩介(音楽)、ひびのこづえ(美術・衣裳)、森山開次
1504set09.jpg 「シンデレラ」より 長田佳世、小野絢子、米沢 唯、細田千晶
「かがみのかなたはたなかのなかに」より 長塚圭史、首藤康之、近藤良平

★ダンス「サーカス」
6/20(土)〜28(日)新国立劇場小劇場

★演劇「かがみのかなたはたなかのなかに」
7/6(月)〜26(日)新国立劇場小劇場

★こどものためのバレエ劇場「シンデレラ」
7/22(水)〜25(土)新国立劇場オペラパレス

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