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すずな あつこ 
[2015.11.16]

2016年3月に開催される、KYOTO EXPERIMENT2016 京都国際舞台芸術祭の記者会見

来春開催予定の「KYOTO EXPERIMENT2016 京都国際舞台芸術祭」の記者会見が11月9日(月)、京都芸術センターで行われた。

1511kyoto_2016.jpg ダヴィデ・ヴォンパク『渇望』
© Marc Coudrais

2010年から行われ、6回目となるこの芸術祭、基本的に秋に行われているのだが、今回は1年半あけての春開催で、2016年3月5日(土)〜27日(日)の23日間行われる。というのも、2016年1月10日にロームシアター京都(元・京都会館)がオープンすることに合わせ、そのオープニング事業の1つと位置づけられているのだ。ロームシアター京都は、オペラやバレエの上演が想定される2005席のメインホールをはじめ、舞台と客席の距離が近い中規模、716席のサウスホール、リハーサル室としての利用も可能で200席ほどの席を設けての催しもできるノースホールを備えた京都の新しい芸術文化の拠点。ここをメイン会場に、京都芸術センター、京都芸術劇場 春秋座、京都府立府民ホール“アルティ”、京都国立近代美術館など京都市内各所を会場に、公式プログラム11作品をはじめ、外部から招いた専門家によるキュレーションで行うショーケース、オープンエントリーでのフリンジ企画など盛りだくさんな作品が上演される。

記者会見では、はじめに京都国際芸術祭実行委員長の森山直人が開催趣旨を説明。ロームシアター京都がオープンする中、2010年から始まったこの芸術祭が新しい局面を迎えるとし、もちろん基本コンセプトは変わらないが、いかに深化し、いかに多くの人に届けられるか、特に次代のアートシーンを担う若い人たちに届けたいと話した。また、舞台芸術、この芸術祭にはある種のわかりにくあるかもしれないが、そのわかりにくさは、まさに今、この時代のわかりにくさ。既存の価値観でははかれないところで、いかに新しい価値観を見いだすか、いかに次代のアートシーンを創り出すか、と意気込みを語った。

1511kyoto_08.jpg トリシャ・ブラウン・ダンスカンパニー
『Wall Walk(from Set and Reset, 1983) 』
レンバッハハウス(ミュンヘン)、
ダン・フレヴィンギャラリー 2014
© Städtische Galerie im Lenbachhaus und Kunstbau München

続いてプログラム・ディレクターの橋本裕介が、公式プログラムを中心にスライドを交えて。今回の企画は、いくつかの軸に沿って紹介できると分類して説明した。一つ目のグループとして「現代舞台芸術の源流を辿る試み」、1960年代〜70年代にかけてのニューヨークと日本は動向がパラレル、分野の境目なく様々な才能が集ったと、「トリシャ・ブラウン・ダンスカンパニー」「大駱駝館」「松本雄吉(劇作家・林慎一郎との企画)」を紹介。二つ目は「次代を担う存在になりつつある作家たちの共同作業による新作群」、劇団「地点」と音楽家・三輪眞弘、演劇ユニット「チェルフィッチュ」と美術作家・久門剛史、音楽家・足立智美とパフォーマンス集団・contact Gonzo、そして三つ目に継続的な視点に立った国際交流プロジェストとして、シンガポール生まれでベルリン在住のチョイ・カファイ、フランスからのダヴィデ・ヴォンパク、チリのマヌエラ・インファンテ、最後に四つ目として、舞台芸術に限らないさらに広げたプロジェクトとしてデザインや建築にも広げた「researchlight」と名付けたリサーチプロジェクトを紹介。

その後、ショーケース「Forecast」のキュレーターとして招かれた丸亀市猪熊弦一郎現代美術館学芸員の国枝かつらが自身の企画を説明、最後はロームシアター京都支配人の蔭山陽太が新しく出来るシアターについて説明した。
それぞれの内容詳細については、以下「KYOTO EXPERIMENT2016
京都国際舞台芸術祭」ホームページで紹介されている。
http://kyoto-ex.jp

1511kyoto_07.jpg チェルフィッチュ『地面と床』2013
photo: Misako Shimizu
1511kyoto_03.jpg 地点『光のない。』 2014
photo: Takuya Matsumi
1511kyoto_11.jpg ボリス・シャルマッツ『Manger』2015
photo: Beniamin Boar
1511kyoto_Choy.jpg チョイ・カファイ『ソフトマシーン:Rianto』2015
photo: Choy Ka Fai