写真提供/ジャパン・アーツ
[2009.04.10]

ニーナ・アナニアシヴィリが新国立劇場バレエ研修所でレッスン

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 ボリショイ・バレエ団、アメリカン・バレエ・シアターのトップ・ダンサーとして長年活躍し、現在はグルジア国立バレエ団の芸術監督もつとめるニーナ・アナニアシヴィリが、新国立劇場バレエ研修所を訪問し、クラス・レッスンを行った。この世界的バレリーナによるレッスンという幸運な機会に恵まれたのは、4月から予科生として入所する予定の5人を含む、11歳から16歳までの7人の少女たちであった。
「予科生」というと聞きなれない言葉だが、それもそのはず、2009年4月から、これまでの研修生のコースに加えて、より低年齢層を対象に新しく設けられた2年間の課程である。プロ・ダンサーを目指す彼女たちにとって、世界中で活躍するニーナは憧れの存在。生徒たちは、この世界的バレリーナから一つでも多くのことを学ぼうと、たとえ順番をさらうだけの簡単な動きであっても、ニーナの一挙手一投足に全神経を集中していた。
 レッスン中、ニーナが少女たちに徹底して指導していたのは、脚のアン・ドゥオール。
 バー・レッスンでは、実際に生徒たちの脚に触れながら、正しいアン・ドゥオールがいかなるものかを理解させようとしていた。生徒たちも、懸命に実践しようとするが、脚を意識すればするほど上体が硬くなってしまうようだった。そんな生徒たちを優しいまなざしで見守り、時にジョークを交えながら指導するニーナの姿勢は、ダンサーとしてだけでなく、指導者・教育者としての才能を感じさせた。今後も、彼女自身の素晴らしいダンスと同時に、バレエ指導者としての活躍も期待したい。
(原ちひろ)
 

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 ニーナ・アナニアシヴィリはアメリカン・バレエ・シアターのMETシーズンでは、以下の作品を踊る予定。
5月18日「オープニング・ガラ」
20日23日「バランシン&チャイコフスキー・ガラ」『モーツァアルティアーナ』(コレーラと)
27日30日『海賊』(ゴメスと)
6月8日『ジゼル』(ゴメスと)12日『ジゼル』(カレーニョと)
16日18日『ラ・シルフィード』(ベロセルコフスキーと)
27日『白鳥の湖』(コレーラと)
以上がニーナ・アナニアシヴィリのABT全幕出演の最後となる。
 また、2010年2月〜3月には、ニーナ・アナニアシヴィリ&グルジア国立バレエが来日。『ロミオとジュリエット』『ジゼル』をアンドレイ・ウヴァーロフと踊る。これはニーナが1990年にボリショイ・バレエ団として来日して以来、日本デビュー20年目となる。初来日の時も『ジゼル』を踊った。その後何回も来日したが、あのスケートで鍛えた高速スピンが未だに瞼に焼付いているし、会場が興奮のるつぼとなった雰囲気もまざまざと思い出すことができる。私にとってニーナは「瞼のバレリーナ」である。
(関口紘一)