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[2008.04. 8]

新国立劇場 バレエ研修所 四期生一年次発表会

新国立劇場 バレエ研修所 四期生一年次発表会

新国立劇場バレエ研修所、第4期生6名による第1年次発表会が行われた。この研修所は、2001年4月に開設され、隔年で6名から8名の研修生を受け入れ てきた。修了生には、現在新国立劇場バレエ団で活躍するさいとう美帆、本島美和、八幡顕光、小野絢子らがいる。研修生は2年間の間に、クラシック・バレ エ、キャラクター・ダンス、ヒストリカルダンス、コンテンポラリー・ダンスといったダンス・クラスの他、演劇、美術、解剖学、茶道なども学ぶことになって いる。

今回の発表会では、第1部でクラシック・バレエ、第二部ではアキコ・カンダ振付の『白のコンチェルト』、そして第三部では小島章司振付の「Fandangos y Alegrias」(ファンダンゴス・イ・アレグリアス)が行われた。
第1部で「ペザントのパ・ド・ドゥ」を可憐に踊ったのは益田裕子である。一番手ということで、最初は体が固くなっていたようだが、基礎に忠実に、非常に丁 寧に踊っていたのが印象的だった。相手役の福田圭吾は、新国立劇場バレエ団の団員。身体がよくコントロールされた洗練された踊りで、サポートも非常に頼も しい。今後、バレエ団での活躍が期待できそうである。長い手足を生かして、『海賊』の「オダリスクの踊り」を踊ったのは山田蘭。上半身の表現力が際立って いた。第二部のコンテンポラリー作品、そして第三部のスパニッシュ・ダンス作品で目を引いたのが間辺朋美。ポーズからポーズへ移行する際の流れるような動 きが印象的であった。
ただ全体的に気になったのは、つま先のコントロールの甘さである。つま先も、いやつま先こそ、バレエの重要な表現手段である。残りの一年で、洗練された、何かを物語ることが出来るつま先をしっかりと作っていってほしい。
なお、新国立劇場バレエ団研修所は、これまで隔年で研修生を募集してきたが、2008年からは毎年募集することになる。
(2008年2月24日中劇場)
文/原ちひろ