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関口 紘一
[2009.09.15]

「NEO BALLET × ニジンスキー」の『春の祭典』の活気溢れる衣裳合わせ

西島千博が芸術監督を務めて、日本のプリンシパルが大集合して行われる一夜だけのガラ公演『NEO BALLET × ニジンスキー』が間もなく幕を開ける。
バレエ・リュス100周年を祝して、20名以上のプリンシパルがニジンスキーなどが踊ったバレエ・リュス作品を今日の舞台に甦らせる、という試みである。「もしニジンスキーが現代に生きていたら」という・・・という想いを込めたダンスがつぎつぎと踊られることになる。
中でもニジンスキーが限りない振付の才能を感じさせた『春の祭典』は、「NEO BALLET」では、西島千博を始め、遠藤康行、青木尚哉、松崎えりの4人が力を合わせて新たに振付ける最も注目を集める作品だ。
 

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去る9月6日、東京・青山のスタジオ一番街で、『春の祭典』の衣装合わせが行われた。この作品には、16名のソリストと20名以上のコール・ドが出演予定となっていて、多忙なバレエダンサーたちのスケジュール調整が難問となっている。
順次ダンサーが本番用の衣裳に着替えて、スタジオに集まってくる。ソリストもコール・ドもベージュとダークブラウンの2色を基調としてデザインされた衣裳。およそ40名近いダンサーがこの衣裳を纏って舞台に登場し、ストラヴィンスキーの鮮烈な音楽が響いてくると、それはきっと斬新なコンテンポラリーなエネルギーが漲るだろう。衣裳を着けたダンサーを観ていると、そのパワフルな迫力が想像できる。
 

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西島作品を踊るのは始めて、という中村誠がタイツの上に大きなスリットの入ったパンツを試着中。早速、印象を聞くと、「思ったよりずっと踊り易すそうですね」と好評だった。もちろん、ダンサーとの衣装合わせの後、微調整が行われる。
中村は他に西島版『牧神の午後』とバレエ・リュス復元版の『薔薇の精』に出演するが、もしかすると海外で踊ることになるかもしれない。そうするとこの公演が最後の舞台になるので、しっかり踊りたいとのことだった。
振付を担当する一人、青木尚哉は、2色を基調とした衣裳なので舞台のフロアの色とどういう効果が生まれるか、さらに考えているという。振付は、4人の振付家がそれぞれが創る動きに触発されながら創られるから、実際には予測できないようなことも起きてくるはず。それも舞台にとりこみながら楽しんでいければいいと思う、と語る。
もう一人の振付の担当者、松崎えりは衣裳のデザインも色もいい。実際の舞台でどう見えるのかをもう少し詰めたいと思っているとのこと。振付は、いつもは使わないような音楽だが、挑戦する機会を与えてもらったので、じっくりと取り組んでいきたいと話してくれた。
「ダンサーも決められた作品を踊るだけではなく、自分たちで作品を選んでいく」そういう時代になったのではないか、という西島千博の熱い想いが実現しつつある『NEO BALLET × ニジンスキー』、いよいよ幕が開く。

バレエ・リュス結成100周年記念
『NEO BALLET×ニジンスキー』
〜千夜一夜 夢のプリンシパル・ガラ〜
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