[2006.01.13]

トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団 名取寛人 3Daysスペシャルバレエレッスン

去る12月、23日・25 日・27日の3日間チャコットカルチャースタジオ(渋谷)にて、トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団所属のダンサー、名取寛人さんによる特別講座が開催 されました。トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団は伝統的なクラシック・バレエをパロディ化して、楽しく娯楽性の高いパフォーマンスを提供したいとい う、バレエに情熱を燃やすグループによって1974年に旗揚げされました。男性ダンサーだけで構成され女性の役も男性がトウシューズを履いて演じるこのユ ニークなバレエ団の公演は、当初はオフ・オフ・ブロードウェイのロフトでのレイト・レイトショウでスタート。すぐにトロックスとして親しまれ、ニューヨー カー誌やニューヨーク・タイムス等に取り上げられて、その芸術と大衆性を認められるようになりました。 名取さんは、このバレエ団で女性役と男性役の両方で活躍している唯一の日本人ダンサーです。

上下つなぎのラフなウォームアップ姿でスタジオ入りした素顔の名取さんは、全く気取ったところのない、気さくな青年です。艶やかな舞台姿とはあまりに違う 雰囲気に少し驚きました。 レッスン開始。まず「とにかく今日はリラックスして楽しんで踊って!」と、名取さんはおっしゃいます。ストレッチから始めて、ウォーミングアップのバー レッスン、センターレッスンに至るまで、名取さんが終始繰り返していたのは、「楽しんで!力を抜いて!ステージで踊っているときのように気持ちよくなって いいから!」という言葉でした。そして、最初は緊張して堅くなっていた受講生達も、先生の言葉に勇気づけられて、徐々にリラックスし柔らかい雰囲気に。そ れと同時に、踊りの方も良くなってきたようです。 また、名取さんがもうひとつ大切にしていたのは、観客に対しての「魅せ方」へのこだわりでした。例えばポーズひとつにしても、ダンサーの気持ちひとつで観 客への見え方が全然違う事や、自分を大きく見せるためのテクニック、回転技の後、スムーズに美しく次のステップへつなげる時の呼吸など、きめ細かく、わか りやすく熱心に教えて下さいます。センターレッスンまでくると、名取さんも汗だくに。最後は、名取さんが受講生を1人ずつスタジオの真ん中へエスコート し、受講生は観客がいるつもりになってレベランスするという粋な趣向で、みな照れながらも思い思いのポーズでレベランスをし、レッスンが終了しました。 名取さんは「リラックスしてまず楽しむこと」「表現力」バレエに大切なこの二つの事を、レッスンを通して受講生に伝えて下さいました。世界で活躍する男性 バレエ団のダンサーである名取さん。彼の舞台上での美しく華やかで、大衆を楽しませるパフォーマンスの原点を見るような、 心のこもったレッスンでした。 トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団は、今年待望の再来日が決定し、こちらの公演ももちろん必見。名取さんの名演技を観るチャンスです。
●トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団は2006年日本公演のツアースケジュールが決定しています。
詳細が決まり次第、ダンスキューブでもご紹介していきたいと思います。
オフィシャルHPはこちらから http://www.sound-c.co.jp/trox/index.html