[2010.04. 2]

宝塚歌劇 雪組公演『ソルフェリーノの夜明け ーアンリー・デュナンの生涯ー』『Carnevale 睡夢 ー水面に浮かぶ風景ー』

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3月26日(金)東京宝塚劇場(千代田区)で、宝塚歌劇雪組公演が幕を開けた。
今回は、赤十字思想誕生150周年 ミュージカル・ロマン『ソルフェリーノの夜明け ーアンリー・デュナンの生涯ー』と、ショー・グランデ『Carnevale 睡夢 ー水面に浮かぶ風景ー』、の2本立て。

ミュージカル・ロマン『ソルフェリーノの夜明け』はサブタイトルにあるように、アンリー・デュナンという赤十字を創設したスイス人実業家の生涯をミュージカル化した作品。
物語は1859年の第二次イタリア独立戦争下、緊迫したソルフェリーノの地を訪れたデュナンがその惨状を目の当たりにし、衝撃を受けるところから始まる。
敵味方双方の負傷兵が溢れる臨時の野戦病院となった教会で、デュナンは「尊い命を救うのに敵も味方も関係ない」と主張する。敵兵に両親を虐殺された事から「人の命を救う」という当たり前のことに躊躇してしまう看護婦アンリエットの心の葛藤。
生きるか死ぬかの命のやりとりが日常となってしまった戦場という極限の地で、信念を貫こうとするデュナンとそれに関わる人々が描かれている。
 

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『Carnevale 睡夢 ー水面に浮かぶ風景ー』は、水の都ヴェネツィアを舞台に、カルネヴァーレ(謝肉祭)をテーマにした色とりどりの色彩が華やかなショー。仮装や仮面でお互いの姿を隠し、賑やかに繰り広げられる祭と、楽しい時間の過ぎ去った後に残る一抹の寂しさをも表現されている。
作・演出は宝塚大劇場でのデビューとなった稲葉太地。

公開稽古終了後、水夏希(みず なつき)と愛原実花(あいはら みか)が会見した。

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水 夏希
本日はお忙しい中、ありがとうございました。
1カ月という短い時間ですが、日々のひとつひとつの退団者との出来事とか、スタッフの方々、お客さまとのいろいろな出来事をすべて糧にして、日々成長のある舞台をつとめていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

愛原 実花
私も1日1日を大切に千秋楽まで成長して参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします

----宝塚としてはかなりヘビーな内容のお芝居と、盛りだくさんなショーですが、見どころは?


(作・演出の)植田先生もおっしゃっていましたが、宝塚らしくないというか、きれいな場面がひとつもなくて、プロローグ以外は血だらけで衣装も着の身着のままです。でもその分、150年も前にアンリー・デュナンが発案した思いがこうしてずっとつながっている、その根本にあるエネルギーみたいなものを伝えられたらと思いますし、今いろんな事件が起こったり殺伐とした部分もありますが、そういう中でご覧になった方が小さなことに振り返る機会になったらいいな、という思いを込めてやっております。ご覧になった方に色々な「気づき」のある作品になったらいいなと思っています。
ショーの方は、稲葉先生のデビュー作ということで、先生の思いがたくさんつまった作品です。その思いを私たちが受け継いで、お芝居とは打って変わって、カラフルで華やかな楽しいショーになっていますので、「2本立て」を大いに楽しんでいただきたいと思います。
 

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愛原
水さんが演じられますアンリー・デュナンに影響されて、アンリエットが成長していく様を、東京ではさらにブラッシュアップしてクリアに演じられたらいいなと思います。組を支えて引っ張っていらっしゃる水さんの姿が、アンリー・デュナンのカリスマ性でありますとか、みんなに影響を与えるというものにすごくリンクして、私自身日々発見がありますので、今日からがんばっていきたいと思います。
ショーは、挑戦がたくさんありますが、東京のお客さまにも楽しんでいただける様にがんばりたいと思います。

---彩吹真央さんの退団公演であり、かつご自身も次の公演での退団を発表しあと半年ですが、一作一作へのお気持ちは。


ゆみこ(彩吹)に限らず、自分に近い学年であったり、関わりの深い人たち、雪組の戦力である4名が退団しますので、そういう意味ではもちろん不安や寂しい気持ちはありますが、マイナスなことを考えると、どんどん寂しくなりますし暗くなるし悲しくなるので、そうではなくて今一緒にいられる時間を大切に、今まで通りではなく、出来る限り最大限のところを目指して、がんばっていきたいなと。退団発表しても、そこがゴールではなく最後の最後まで一歩一歩、半歩でも成長していけるような、そんな時間を過ごしていきたいと、今月もそうですし、残りの半年もそのように過ごしていきたいと思っています。

----大劇場で彩吹さんのサヨナラショーの後の挨拶など、感極まった場面もあったようですが。
 

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そうですね。送り出す者として、やっぱりみんなが寂しい思いをしてる中で、私が泣いてはいけないという思いもありましたし、残されたみんなと私とで、これからも雪組をますます活気ある組にしていかなければならないと思っていたので、どこか気丈にがんばっていた部分があったと思います。でも、袴姿でピンスポットを浴びて(退団の)挨拶してる姿を見て、本人たちも言っていましたが、なんか現実味を帯びない部分があったんです。「千秋楽にやっと自分が姿を整えたところで実感した」と言ってたみたいに、私も実感した部分がありまして。まだ東京もありますし、しっかり最後の最後までみんなで力を合わせて、悔いのない宝塚生活を最後まで送ってもらいたいと、力の限り私たちも、裏では皆さんのようにカメラマンになって撮りまくってるますが(笑)、最後までしっかり支えていきたいなと思っております。

雪組、東京宝塚劇場公演は4月25日(日)まで。

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※画像をクリックすると、大きな写真をご覧いただけます。

宝塚歌劇 雪組公演
『ソルフェリーノの夜明け ーアンリー・デュナンの生涯ー』
『Carnevale 睡夢 ー水面に浮かぶ風景ー』

 ●『ソルフェリーノの夜明け』作・演出=植田紳爾
●『Carnevale(カルネヴァーレ)睡夢(すいむ)』演出=稲葉太地
●出演=水夏希/愛原実花、ほか
●3/26(金)〜4/25(日)
●東京宝塚劇場
●SS席11,000円/S席8,500円/A席 5,500円/B席3,500円
●開演時間=火・木13:30と18:30、水・金13:30、土・日11:30と16:00、月曜休演*例外あり
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/156/index.shtml