第1幕 ジークフリートの成人


序曲が悲哀を湛えた<白鳥の主題>を奏でる。

幕が開くと、中世ドイツの大きな城の庭園。この国は王を失い、王妃が統べている。世嗣ぎの王子ジークフリートは王妃に内密に、友人のベンノや家庭教師のヴォルフガングなどの気のおけない仲間たちと、内輪の成人祝いを楽しんでいる。

宴もたけなわ、突然、使者が母の王妃が来ることを告げる。王妃は、王子が成人になったことを喜び、お祝いとして見事な弩(いしゆみ)を与える。そして、明日の成人祝いの大舞踏会に諸外国から美しい姫たちを招待しているから、その中から花嫁を選び、王として国を治めるように諭す。王子は結婚に愛がみつけられるのか、と不安に陥る。村人たちは憂鬱な王子を賑やかな踊りで慰める。酔ったヴォルフガングもおどけて踊る。

しかし心は晴れない。ベンノは悩みを紛らわすように盃をすすめる。王子も踊りを楽しむが、夕暮れが迫り人々が家路につくと、また明日の舞踏会を思ってやるせない気持ちになる。王子は心から愛し合える理想の女性との出会いに、強い憧れを抱いている。再びベンノが現れて白鳥狩りに誘う。弩を手に王子は白鳥の住む、森の湖へと向かう。
<ディアマン>のヴィクトールが、愛に満たされない心を抱えたジークフリートの憂鬱を、ダンスと演技でどのように表すか。


 

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