最初の演目は、ロイヤル・バレエのプリンシパル・キャラクター・アーティストで、最近振付家としての活動も目立ち始めたアラステア・マリオットによる『Kiss』。このプログラムのためにバッセルに振付けられたもので、世界初演。ロイヤル・バレエの元プリンシパル・ダンサーで、ロイヤル・バレエ学校でもバッセルと同学年だったウィリアム・トレヴィットが共演した。プログラムには、マリオットは、オーギュスト・ロダンとカミーユ・クローデルのリレイションシップに触発されてこの作品を振付けたとのこと。
7分と短い振付だが、バッセルとトレヴィットの静かに流れるような動きは、長い間一緒に踊る機会がなかったとは思えないもの。振付自体は、可もなく不可もなくといったところ。マリオットは、ロイヤル・バレエへの新作、『Children of Adam』が控えている。情報によると、どうやらナラティヴ・バレエになるらしいが、マリオットが「いい人」をやめられるかどうかが、今後の彼の振付家としてのキャリアを進める上での鍵になるのではと思う。