
毒殺されたアナスタシア(デル
フィーヌ・ムッサン)
の霊と踊るイワン
(ジョゼ・マルティネズ)
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年末年始のバスティーユの舞台を飾ったユーリ・グリゴローヴィチ振付『イワン雷帝』は、前回レポートした、ニコラ・ル・リッシュを中心とした第1キャストに続いて、クリスマスから、ジョゼ・マルティネズ、デルフィーヌ・ムッサン、エルヴェ・モローのトリオが登場し、印象も新たに盛り上がりを見せた。個人的には、こちらの組の方が、3人の実力が拮抗しバランスがよく、舞台もドラマティックだったように思える。特に、イワンを演じたマルティネズには、ル・リッシュには見られなかった、ロシア的な暗い影を感じさせ、入念な役作りの跡を感じさせた。玉座にかけて姿を見せる最初の瞬間から、ミステリアスな皇帝の雰囲気が感じられ、異色の役づくり。アナスタシアのムッサンは、優美なシルエットで情感のこもった演技が胸を打つ。ヒゲをたくわえ、イメージ・チェンジしたモローのクルブスキー公は、苦悩の表現も説得力があり、何より恵まれたプロポーションからくり出されるダイナミックな跳躍が素晴らしい。 |