ブルーシャ西村 text by BRUIXA NISHIMURA >>WEBサイトはこちら
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 皆様、こんにちは。今秋は暖かかったニューヨークも、ようやく寒くなってきました。また今年も、マンハッタンの街中にクリスマスの美しい飾りつけが施され、一番華やかで綺麗な季節となりました。ダンス公演も目白押しのシーズンです。
 私の近況は、数々の受賞歴がある著名なアメリカ人コスチューム・デザイナーのアシスタントの仕事もし始めました。今ちょうど公演中のもので、オフ・ブロードウェイの演劇です。私にとってはこれが2つ目の公演のお手伝いです。私の専門である美術に関係があるコスチュームの仕事なので、楽しんでいます。滅多に出来ない経験です。ショービジネスの舞台裏の勉強にもなります。結構、多忙な生活を送っていて充実しています。

フィンランドのカンパニーの『ボロウド・ライト』

 11月7日から10日まで、テロ・サアリネン・カンパニー&ザ・ボストン・カメラタが『ボロウド・ライト』を、BAM(ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック)で公演しました。

 これは私にとってはとても珍しい、フィンランドのヘルシンキのカンパニーです。フィンランドと言えば、日本でもヴィンテージ食器が有名で密かなブームになりつつありますが、その国のダンスといったらどんなものだろう? と、とても興味を持ちました。

 この公演は、振付がテロ・サアリネンで、ダンスカンパニーのテロ・サアリネン・カンパニー(8人)と、ザ・ボストン・カメラタというオペラのカンパニー(8人)とが一体になった作品でした。歌手もダンサーも全員が舞台に出ていました。全員で歌いながら簡単な振りで踊ったりもしていました。基本的には、周りで歌手が歌い、その前や横でダンサーたちが踊っていました。

 舞台セットは、周りが全体に黒壁、舞台の後ろと横には幅の広い段がついた台が連なっていて、衣装も黒づくめ。照明も薄暗くシンプルで幻想的でした。
 歌手がコーラスでハモリながら、手拍子も入れ、ダンサーたちはコーラスに合わせて足を踏み鳴らしながらリズムを刻み、動いていました。

 この作品は、シェーカー教徒(18世紀中ごろ英国で生まれたキリスト教の一派の信者、礼拝中に身体を振って踊る)の音楽を使った作品で宗教的なものなのですが、何も知らない私たちが公演を観ると、それはとても幻想的で芸術的でした。


バトシェバ・ダンス・カンパニーの『スリー』

 11月13日から17日まで、BAMにて、バトシェバ・ダンス・カンパニーの『スリー』の公演がありました。日本でもおなじみの、イスラエルのダンス・カンパニーで、オハッド・ナハリンがアーティスティック・ディレクターです。

 この作品は、休憩なしのノンストップ70分のものでした。今までに観たこのカンパニーの作品よりも、もっとコンテンポラリー・ダンスの中でもさらにアングラ系の路線でした。ニューヨークのダウンタウンの辺りで盛んに上演されているような種類だったので、驚きました。振付自体は、あまり難しいものはなく、奇想天外なことを舞台上でしていました。演劇の要素がかなり強い作品です。

 私は、いつものバトシェバのように、クラシック・バレエ・ベースの凝った振付を想像していましたので、全体的に簡単な振付にちょっと拍子抜けしてしまいました。きっと、彼らにとっては、このようなニューヨーク・ダウンタウン系の振付作品が新鮮に思えて、新しい試みをしてみたのでしょう。

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