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大村 真理子 
[2014.10.10]

オニール八菜がオペラ座の若手ダンサーに与えられるカルポー・ダンス賞を見事に受賞

2014年度カルポー・ダンス賞を オニール八菜が受賞。そのセレモニーが10月6日、ガルニエ宮にて開催された。カルポー賞の候補となりうるのは、プルミエ・ダンスール、エトワール以外のオペラ座のダンサーで、年齢は24歳以下と限定されている。1982年から存在するこの賞が注目に価するのは、受賞者たちのその後の昇進ぶりゆえ。最近の例をあげれば2009年受賞者のアマンディーヌ・アルビッソンは、すでにエトワールである。

141010news_05.jpg photo/michel lidvac

八菜は2011年に研修生としてオペラ座の舞台に上がるようになった。その後団員となり、昨年初めて参加したコンクールでカドリーユからコリフェに上がっている。その時の課題曲はピエール・ラコット振付け『セレブレーション』。これはオペラ座バレエ学校300周年を祝うために創作されたもので、これぞフレンチ・スタイル!という高度なテクニックを要求する作品である。それを彼女は技術的に見事なだけでなく、きらきらと輝くような華やぎすら見せて踊った。9月20日から10月4日までガルニエ宮で続いた公演『エチュード』では、白いチュチュ姿で先輩コリフェたちに混じって堂々と踊る姿が実に印象的だった。彼女は7月にヴァルナ国際コンクールで銀賞を受賞している。金賞不在ゆえ、これは実質的には一位である。順風満帆といえる八菜の今年。12月に開催される昇級コンクールで、どんな結果を出すか。スジェに何席の空きがあるのかにもよるが、早くも楽しみだ。

カルポー賞セレモニーはステファン・リスナー新総裁の挨拶からスタートした。10月4日に大勢の観客を前に20年のキャリアにアデューを告げたブリジット・ルフェーヴル芸術監督だが、任期終了前なので出席。最後の授賞式出席となる彼女にカルポー会から20年の功績を讃える大きな花束が贈られた。カルボー会の会長エマニュエル・ロドカナキからメダルと賞金を受け取った八菜は、パリ暮らし3年とはいえ、紙をみながらも見事なフランス語でスピーチ。受賞の感謝に続き、ニュージーランドにいる両親にも励ましへの謝意を述べた。そして最後、2011年に知り合いの誰もいないオペラ座にやってきた彼女を、暖かく迎えたダンサー仲間に向け、「あなたたちがいなければ、今宵私がこの場に立つことはなかったでしょう」とスピーチをしめくくった。

会場には、昨年のコンクールで八菜と共にコリフェに上がったレオノール・ボーラック、ヴァルナ賞を共に参加したジェレミー・ルー・ケール、前年度カルポー賞受賞者であるジェルマン・ルーヴェとセウン・パーク、さらにルーシー・フェンウィック、イヴォン・ドゥモルなど彼女と親しい若手ダンサーが大勢集まり、彼女を祝福。クリスチャン・ディオールによるフレッシュでモダンなドレスに身を包んだ八菜は、舞台上で見せるのと変わらぬ輝きをこの場でも振りまいていた。

141010news_03.jpg photo/michel lidvac 141010news_04.jpg photo/michel lidvac
141010news_01.jpg 受賞式の後、友だちに囲まれたオニール、
左がヴァルナ賞のパートナーのジェレミー・ルー・ケール
photo/Mariko Omura
141010news_02.jpg バレエ誌「DANSE」30周年記念号の表紙
オニール八菜とジェレミー・ルー・ケール
オニールのインタビューも掲載された