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大村 真理子 
[2016.03. 8]

ジェームス・ボルトの撮影による パリ・オペラ座のエトワールたちの写真集『Etoiles』が完成した

バンジャマン・ミルピエが芸術監督に就任後、オペラ座バレエ団にかかわる様々なビジュアル面で変革があった。

couverture-etoiles-james-bort-BD.jpg Cherche Midi社刊 Photo (C) james bort

例えば、ダンサーたちの写真。オペラ座のホームページではコール・ド・バレエも含め全団員のポートレートが見られるようになり、またプログラムに掲載される写真もこれまではダンサーが提供する写真が使われていたのだが、最近はホームページ同様に統一されている。コール・ド・バレエとプルミエ・ダンスールを撮影したカメラマンはジュリアン・ベナムーで、エトワール・ダンサー18名についてはジェームス・ボルトである。
ボルトは4〜5年前、ファッション界で頭角を現した若き写真家。その繊細でモダーンな感覚がミルピエ監督の求めていた美意識にフィットし、エトワールたちの撮影が彼に任されたのだ。彼がオペラ座の舞台裏やダンサーの撮影をするようになったのは、ドロテ・ジルベールがミューズを務めるレペットの広告写真の撮影をしたのがきっかけだ。おそらくジェームスの名前はすでに日本のバレエ・ファンの間では、今や知られたものとなっていることだろう。1月14日大阪フェスティバル・ホールで「Stars in the Moonlight 月夜に煌めくエトワール」のカーテンコールの際に、舞台後方に突如現れ、客席とダンサーたちを写真に収めたのが彼だと言えば、当夜会場にいた人は思い当たるだろう。

james-bort-BD.jpg ジェームス・ボルト

エトワールたちの撮影については、2015年7月の3日間の間に行われたそうだ。18名のエトワールは各自選んだ舞台衣装を着て、彼の被写体となった。マリー=アニエス・ジロは『オルフェとユリディーチェ』、ステファン・ビュリオンは『若者と死』、マチアス・エイマンは『ラ・バヤデール』というように。舞台衣装ではあるが、作り込んだステージ用のヘア・メークではない。素顔である。
というのも、ダンサーたちが鏡に向かいあうかのような一瞬をきりとることがジェームスの狙いだったからだ。
その時の写真が80ページからなる1冊にまとめられ、3月24日に発売が開始される。題して『Etoiles』(Cherche Midi社刊 28ユーロ)。 バンジャマン・ミルピエ監督が序文を寄せている。パリ市内の書店でもみつけられるが、オペラ・ガルニエ及びオペラ・バスチーユのブティックでも販売される。なお、この写真集の販売を記念し、オペラ・バスチーユ内では『ロメオとジュリエット』の公演期間中(3月19日から4月16日まで)、エトワール18名の写真が各180x120c mの巨大なプリントで展示されるそうだ。

Dorothee-Gilbert-James-Bort.jpg ドロテ・ジルベール (C) james bort Mathias-Heymann-James-Bort.jpg マチアス・エイマン (C) james bort
Mathieu-Ganio-James-Bort-2.jpg マチュー・ガニオ (C) james bort Stephane-Bullion-James-Bort.jpg ステファン・ビュリオン (C) james bort