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大村真理子(マダム・フィガロ・ジャポン パリ支局長) 
[2012.10.11]

19歳のコリフェ、フランソワ・アリュが第30回カルポー賞受賞 !

10月4日、オペラ座にてカルポー賞の授賞式が行われた。将来を嘱望されるオペラ座の若手ダンサーに贈られるこの賞。1982年に設けられ、第一回はエリック・ヴ=アンが受賞している。今年は第30回という記念の年で、賞はコリフェのフランソワ・アリュに贈られた。 男女二名が受賞している年もあるので、彼は42人目の受賞者となる。選考委員の満場一致での決定だったそうだ。

121004_01.jpg オペラ座内での授賞式の模様
photo Mariko Omura

ブリジット・ルフェーヴル芸術監督、バレエ・マスターのローラン・イレール、学校長エリザベット・プラテル、振付家ピエール・ラコット、そしてアリュの友人ダンサーたちが集まっての授賞式。 彼らに見守られる中、カルボー作の彫刻「ダンス」を刻んだメダルと賞金6000ユーロがアリュに授与された。2010年に入団し、今年コリフェに上がったばかりの彼だが、短期間に『ラ・バヤデール』のブロンズ・アイドル、『マノン』では物乞いの頭、そして『リーズの結婚』ではアラン役、 というようにドゥミ・ソリストとしてスジェのダンサー並みの活躍の機会を得ている。オペラ座の上層部の彼への期待のほどが伺えるというものだ。

日頃は元気あふれる19歳の若者といったアリュも、この夜はネクタイをしめたスーツ姿で少し大人びた印象だった。授賞後、ポケットから用意してきた言葉を読み上げたが、ルフェーヴル監督へはもちろんだが、アリュは謝辞を先輩ダンサーのサミュエル・ミュレーズにも捧げた。彼のグループ3em étage  (トロワジエム・エタージュ)に参加しコンテンポラリー作品を踊ることで、アリュは芸域を広げている。

2012〜13年の幕開け公演「バランシン」の3演目中、彼は10月15日に『放蕩息子』で初役デビューを果たすことになっていた。それが怪我のため降板となったのは、なんとも惜しい。しかし、弱冠19歳。この先、彼の活躍を見られるチャンスは多数あることは間違いない。また約半数のカルポー賞受賞者がエトワールに任命されている事実を思うと、彼の今後がますます楽しみである。

なお、ルフェーヴル監督が2014年8月をもって芸術監督から引退することが、9月28日に日刊紙「ル・フィガロ」紙にて発表されている。こうして公になって間もないニュースでもあるため、カルポー・サークルのロドカナキ代表は授賞の言葉を述べる中で、この件にも言及した。

121004_02.jpg 左から、フランソワ・アリュ、ブリジット・ルフェーヴル、エマニュエル・ロドカナキ(カルポー・サークル総裁)
photo Michel Lidvac