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三光 洋 
[2016.02.12]

パリ・オペラ座バレエ団の2016・17年シーズンのラインアップ発表

2月10日午前10時よりガルニエ宮で記者会見が行われ、パリ・オペラ座バレエ団の2016・17年シーズンのラインアップが発表された。
記者会見はバンジャマン・ミルピエバレエ監督、ステファン・リスナー総監督、フィリップ・ジョルダン音楽監督の三人によって行われた。まずリスナー総監督が来シーズンの新機軸について話した。より幅広い層の観客がオペラ座の公演に来られるようにするために、約50ユーロのカテゴリーが新設され、5万席が提供される。28歳未満の青年のための10ユーロ均一での特別公演も15回行われる。

160212pari03.jpg (C) Opéra national de Paris

1年3ヶ月でバレエ監督を昨水曜日に辞任を表明したミルピエバレエ監督については、「辞任は残念で寂しい限りだ。3年から4年はバレエ監督を務めてもらいたかった」ともらし、これまでの仕事への感謝の念を表明した。またミルピエ監督が好条件で振付の仕事に専念したい、という芸術家としての意思を尊重して辞任を受け入れたと説明した。また、オペラ座バレエ団の改革はすでにミルピエ監督により将来への基盤が整えられたとして、後任のオーレリー・デュポンにより今後も継続して改革を進めることを明らかにした。
2016・2017年のシーズンはミルピエ監督がすでに作成した通りのプログラムで進行する。2017年秋以降はオーレリー・デュポン新バレエ監督によるプログラムとなり、クラシック作品の本数が増えることになりそうだ。

ミルピエ監督は「オペラ座の若いダンサーには大きな潜在能力がある」と強調し、「優れた作品を踊ることでダンサーの技量を高めたい」と述べるとともに、「振付も先達から学ぶことのできる分野なので、若い振付家のためのアカデミーを創設し、来シーズンもオペラ座内部のダンサーが振付けた公演を行う」と述べた。

新シーズンはまず客演のアメリカン・バレエ・シアターによるアレクセイ・ラトマンスキー改訂振付の『眠れる森の美女』で開幕する。(9月3日から10日、会場バスチーユオペラ)ついでオペラ座バレエ団の開幕公演はクリスタル・パイト振付の新作とフォーサイス振付『Blake Works』のガラ公演で始まる(9月24日ガルニエ宮)。
通常公演はジャスティン・ペック、クリスタル・パイト、フォーサイス、ティノ・セーガルの夕べでスタートする(9月26日から10月9日、ガルニエ宮)。これにバランシンの三作品の夕べが続く(10月22日から11月15日、ガルニエ宮)。年末公演はガルニエ宮がアントニー・チューダーの『葉は色あせて』、バンジャマン・ミルピエの新作(11月29日から12月31日)、バスチーユオペラがヌレエフ振付の『白鳥の湖』(12月7日から31日)となる。

160212pari02.jpg (C) 三光 洋

年明けはガルニエ宮でドレスデンのゼンパー歌劇場バレエ団がフォーサイス振付の『インプレッシング・ツアー』を引越公演する。2月のウェイン・マクレガー振付『Tree of Codes』はマクレガー・カンパニーのダンサーとオペラ座ダンサーとが競演する機会となる(2月6日から23日)。
続いてミルピエがダンサーとして踊って一番好きだったというバランシンの『真夏の夜の夢』が、クリスチャン・ラクロワの新作衣装で上演される(バスチーユオペラ、3月9日から29日)。
同じ時期にガルニエ宮のロトンド・デュ・グラシエではディミトリー・シャンブラスとボリス・シャルマッツが振付けた『A bras-le-corps』が上演される(3月16日から4月2日)。
これにマーサ・カニンガム振付『Walkround Time』とフォーサイス振付の『トリオ』と『Work within work』による夕べ(4月15日から5月13日、ガルニエ宮)、ロビンズ、バランシン、シェルカゥイ、ジャレットの夕べ(5月2日から27日、ガルニエ宮)、ベルトー、ブーシェ、ポール、ヴァラストロのオペラ座ダンサー四人の振付による夕べ(6月13日から18日、ガルニエ宮)が続く。
今シーズン二本目のクラシック・バレエはピエール・ラコット振付の『ラ・シルフィード』(7月1日から16日、ガルニエ宮)で、同時期にバスチーユオペラではバンジャマン・ミルピエがフィリップ・パレーノと共同でコンセプトを練り上げた新作が上演される。(7月1日から15日)

パリ・オペラ座のバレエとオペラとの一体化を方針の一つに定めたリスナー総監督により、本シーズンもモーツアルトの『コジ・ファン・トゥッテ』をベルギーの女流振付家アンナ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルが演出する(ガルニエ宮、1月26日から2月19日)。
オペラ座バレエ学校は12月にデモンストレーション(12月3、11、17日ガルニエ宮)、学校公演はバランシンが唯一モーツアルトの音楽を使った『ディヴェルティメント第15番』、フォーサイス振付の『the vertiginous thrill of exactitude』、ヌレエフ振付の『ライモンダ』の第3幕となる。(4月1、3、4日、ガルニエ宮)

 

160212pari01.jpg (C) 三光 洋