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関口 紘一 
[2012.06. 1]

10ヶ国から参加するコンテンポラリー・ダンスのフェスティバル、第5回ダンストリエンナーレトーキョー2012

第5回目のダンストリエンナーレトーキョー2012が開催される。5月24日、今回から会場として参加する国連大学のレセプションルームでプレスカンファレンスが行われた。
最近はトリエンナーレとしての催しも各地で開催されるようなったが、ここは東京・青山という文化的土壌の中に、エリアとコンテンポラリー・ダンスを融合定着させることを目指しているところに特色を求めているようだ。参加はヨーロッパ、アジア、イスラエル、ブラジル、日本など10ヵ国から15以上のカンパニーが参加する。「コンテンポラリーダンスの地軸」のトップに挙げているアメリカからの参加がないのは、日本のいわゆる「コンテンポラリーダンス」のこれまた大きな特色かもしれない。

アルジェリア出身でフランスで活動するナセラ・ベラザ、ブラジルから初参加となるリア・ロドリゲス、ベルギーのすでに何回か来日しているアラン・プラテル、オランダ/日本の向井山朋子+ニコライ・ボイトナーなどが注目のアーティストだろうか。日本からは、珍しいキノコ舞踊団が『3mmくらいズレてる部屋』を東京初演する。
今回からJAPN FOCUS/ASIA FOCUSを設け、「インドネシア、韓国、日本の新たな才能を国内外に発信する役割を担います」という。そしてこのプログラムに関連して海外のディレクターたちの会議も計画しているというから、新しい才能を発掘しようという主旨なのかと思ったのだが、キャリア充分の近藤良平はアジアからの参加になっている。JAPN FOCUSの参加者はすいぶん若いメンバーなので、その辺のバランスをもう少しわかりやすいと良いのだが。
参加作品のビデオによるごく短い紹介もあった。アラン・プラテルの『OUT OF CONTEXT-FOR PINA』は、ダンサーのすべてを剥奪してブランケット一枚を与えて舞台上でコミュニケーションの実験を行うという。その舞台を今は亡きピナ・バウシュに捧げる、というコメントをビデオ映像とともにを送ってきていた。さすがに想像力が突出した印象をうけた。また、珍しいキノコ舞踊団の伊藤千枝が、再演ではあるが、じつに明解かつ具体的に作品を説明して、大人のアーティストとしての存在感を感じさせた。
そのほかにダンスフィルムの上映やワークショップなども予定されているという。

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